偉い哲学者、思想家、教育家の息子や娘は、大抵駄目だ。
いや、偉い人の息子や娘はと言うべきか。
だから、偉い人の偉そうな教えなんて真面目に聞くと馬鹿を見る。

例外としては、精神科医のミルトン・エリクソンと、思想家の吉本隆明氏がいる。
エリクソンは、普通の医者なら一生かかっても治らない疾患を一瞬で治したが、彼の高校教師の娘も、不良学生を一瞬で更生させたし、それどころか、高校生の時には、学園のヒーローを電話1本で落とした。父親の能力をそっくり受け継いでいるのだ。
吉本隆明氏の娘は、作家の吉本ばななさんと漫画家のハルノ宵子さんで、父、隆明は、自分の子供達が、ぼーっとしてたら、それを大切とし、日本最高の思想家である自ら、買い物かごを持って、妻の命を受けた子供達の代わりに買い物に行った。

ぼーっとする大切さは、画家の足立幸子氏や、UFO研究家の矢追純一氏、物理学者の保江邦夫氏らが、著書の中で散々述べていると思うが、少なくとも、吉本氏は、自分の子供達にも実践させたのだから偉い。
『ヒマラヤ聖者の生活探求』の中で、宇宙の原理に対する理解が深まってきたアメリカの探検隊は、目の前で自分達の仕事が自動的に「出来上がっていく」のを見た。
エリクソンは、仕事の山を前に意識を失うと、目が醒めた時には仕事が片付いていた。
いずれも、ある意味、ぼーっとしていたのだ。
ぼーっとすることを教えることが出来る親が、真に優れた親である。
さあ、みんな、ぼーっとしよう。
だが、容易いことではないぞ。








  
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