尺超えカワハギに狙いを絞って誘い過ぎずにでもしっかりとアピールするというへた釣りのカワハギ釣りに欠かせないのがフジ製作の「ピカイチくん」。今年からは実績抜群のピカピカに加えて、カワハギの捕食音を模した音でカワハギの視覚だけでなく聴覚をも悩殺できるように進化した。
へた釣りの誘い過ぎない、でもアピールでは他人に負けないという戦略のためにフジ製作の近藤丈一名人にはアワビ貼りブレードを装着するためのアイを付けてもらっている。Facebookなどでオーダーすれば納期は通常版よりも少しかかるかもしれないが作ってもらえる。2019年版のピカイチくんは少し形状が変わった。縦方向に少し長くなった分、潮受けもするようになったと思われるが新機能のラトル音を取るか、コンパクトな昨年までのモデルにするかは好み次第。へた釣りは新しい物好きなので今年はラトル音付きで勝負する。
新ピカイチくんを振ってみるとこれまでに手にしたことがあるラトル音付きオモリの中で最も音が大きいように感じる。釣り具界のドクター中松的な人、近藤丈一名人が試作と試釣を重ねて「ピカだけのものより確かな手ごたえを感じ」るというラトル機構には「五島の石」が使われているそうだ。「比重の高い数ミリの丸い石」を「島を歩いて探し求めた」というのであるから恐れ入る。すべてのピカイチくんの音ありモデルに五島の石が1つは入っているそうである。
水中で音は思っている以上に遠くに届き、魚はほかの魚の捕食音を頼りにエサのありかを察知して寄ってくるというのは堤防でのクロダイ釣りなどで経験している。カワハギ釣りでも何度かラトル音を発するオモリや集寄を購入し使ってみたが、効果はあるのだろうが「これだ!!」という物には出会えていなかった。新ピカイチくんはどうだろう? でも、ピカイチくん単体で十分すぎるほどの集魚効果を発揮するわけで、+音で寄ったカワハギはどうやって効果測定すればいいんだろう?
著者: へた釣り