令和2年5月1日(金)に思うこと。


 例年にないと言うか、初めての状態で、気持ちの良い季節、初夏を迎えるというなんとも言えない状況です。


 緊急事態宣言も「延長の方向」になってきてます。予想していたとはいえ、5月末までで解除できる保障は何もない。


 出口が見えない中で、自分がどうすべきか、日々考えていくしかないですね。日々の積み重ねでしか先は見えない。


 どこかで折り合いをつけていくタイミングがきますが、元どおりになることはないでしょう。ここ2、3年で色んなものが変わっていくと思われますが、人として大切な感覚は変わらないようにしたいと思います。



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 『忍耐の徳』・・・ (第97回)

 困難にぶつかったときに⑦ 

 令和2年4月掲載


 何ごとにおいても辛抱強さというものが大事だが、近ごろはどうもこの忍耐の美徳というものがおろそかにされがちで、ちょっとした困難にもすぐまいって悲鳴をあげがちである。そして、事志とちがった時には、それをこらえてさらに精進をし、さらに力を蓄えるという気迫まで乏しくなり、そのことの責任はすべて他にありとして、もっぱら人をののしり、社会を責める。


 これは例えば、商売で物が売れないのは、すべて世間が悪いからだと言うのと同じことで、これでは世間は誰も相手にしてくれないであろう。買うに足る品物であり、買って気持ちのよいサービスでなければ、人はだれも買わないのである。


 だから売れなければまずみずからを反省し、じっと辛抱をしてさらに精進努力をつづけ、人びとに喜んで買っていただけるだけの実力というものを、養わなければならないのである。


 車の心棒が弱ければ、すぐ折れてガタガタになる。人間も辛抱がなければ、すぐに悲鳴をあげてグラグラになる。


 おたがいににんたいを一つの美徳として、辛抱強い働きをつづけてゆきたいものである。

 
 松下幸之助










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