■「光復節」を前に独立門と西大門刑務所歴史館を見学!´▽`)/ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

明日の8/15「光復節」を前に、歴史の現場としての独立門と西大門刑務所を見学しました。

 

 

明日は日本では「終戦記念日」、韓国では「光復節」でお休みですが、それにちなんで、夏休みで我が家にいる姪っ子の子供たちと一緒に、独立門と西大門刑務所歴史館を観光してきました。ヾ(≧∇≦)〃♪

 

「日本の中学に通っている息子に韓国の歴史を学ばせたい」という姪っ子が、「姨母夫(イモブ)ハラボジが専門家だからガイドしてもらったらいいよ」といい出して、私もけっこう負担でしたが、何度も行っている所でもあるので、この際、皆で行ってみました。

 

●2004年に明確になった国旗「太極旗」の出発

 

独立門駅に降りたら、一番最初に駅の構内で目にしたのが、韓国の国旗「太極旗」の変遷の展示。まずはここからお勉強ですね。実は太極旗は長い間、朴泳孝によるもの(※下の写真の上段左端)が最初と考えられていました。いわく、1882年8月に王の命を受けて外交使節「修信使」として派遣された朴泳孝が、日本に向かう「明治丸」の中で考案し、日本の地で掲げることで初めて公式使用した、というわけです。しかし、これでは一国の大臣が即席で国旗を考えて使ったかのような、実に乱雑な話となってしまうわけで、実際、それは現在では間違いであったことが分かっています。

 

すなわち、実際には李應浚による太極旗(上段左から2番目)が、現在では最初の公式太極旗だということになっていて、これが、つい2004年になって米国の海軍部海上局の資料の中から発見されたわけです。上記の日時よりも早い、1882年5/22に朝鮮と米国の間で「朝米修好通商条約」が調印された際に米国側に渡ったものとされ、少なくともその時までには完成していて、その時に初めて国際社会に提示されたということになります。まあ、そもそも太極旗自体は、朝鮮時代に王を象徴していた「太極八卦図」が原型であり、それが以前からずっと国軍の指揮旗としても使用されていて、現在の太極旗はその8卦を4卦にしたものですよね。

 

●日本ではなく中国からの独立記念する独立門

 

その後はそのまま独立門に行きました。独立門は1897年にパリのエトワール凱旋門を模してつくられた門で、これは「日本からの独立」を記念した門のように勘違いされがちですが、もともとは「中国からの独立」です。すなわち、中国との事大外交を終結させる意味で、当時、徐載弼が「独立協会」を中心として募金を行い、中国・清の使臣を迎えていた「迎恩門」を壊して代わりに建てたものですよね。駅と反対側の正面には、壊された「迎恩門」の2本の柱が今も残っています。

 

その後は西大門刑務所歴史館に行きましたが、ここは1908年に建てられた韓国初の近代刑務所の跡地であり、一言で民族の受難と「恨」を集めたような場所ですよね。日本統治時代に独立運動の闘士たちが収監されて、多くが無残な死を遂げた、ということはもちろん、独立後にも国家分断の悲劇の中で、民主化運動の学生たちや知識人など、多くの無辜の闘士たちが苦難を受けた場所でもあるわけです。

 

特に昨今の政治的状況からか、今現在は軍事政権時代の民主化運動に関する展示が、「日帝時代」の展示を完全に圧倒していましたが、それらがすべて現在も進行中の民族の悲劇の現実であらざるを得ないためですよね。

 

ということで難しい内容ばかりでしたが、姪っ子の子供たちも、やがてはこの国の未来を担う子供たちとして真摯に聞いてくれました。いまだ分断された母国の現実に、最初に見た独立門が象徴する理想が、これからまだまだ実現されていくべきことを説明しながら、私自身も彼らの未来に希望をかけざるを得ない思いでしたね。(>_<)

 

 

独立門駅構内の太極旗の変遷の展示ですね。

 

 

独立門の正面で記念撮影。

 

 

独立協会をつくった徐載弼の像。

 

 

当時の『独立新聞』。

 

 

西大門刑務所歴史館。右の小さな入口から入ります。

 

 

大人3000ウォン、青少年1500ウォン、子供1000ウォンです。

 

 

まずは歴史館の前で記念撮影。

 

 

お母さんの願いで、右のお兄ちゃんのために来たようなものですからね。

 

 

今ではきれいな公園のように整備されていますが。

 

 

監房の中まで見るとやはり生々しいです。

 

 

ここは「3・1運動」の象徴である柳寛順の入っていた女性監房の8号室ですね。

 

 

上に看守の人形が立っていますね。

 

 

日本語でも説明があります。

 

 

独立運動家でもあり、戦後の民主化運動の闘士としての言論人・張俊河の展示。

 

 

「光州民主化運動」に関する展示です。こちらのほうに力がより入っていましたね。

 

 

地下鉄3号線の独立門駅のすぐ横ですね。表示してあるのが独立門です。


 

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