■韓国で人気の唐田えりかさんと映画『아사코(アサコ)』!≧∇≦)〃♪ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

韓国では日本映画『寝ても覚めても』が先月から今月、『アサコ』の韓国題で公開されました。

 

 

今日はちょっと今、目に見える日韓の架け橋の一つとして生き生きと感じられる、韓国で人気の女優さん、唐田えりかさんと、彼女が主演で先月から韓国で上映され、私も今月初めに観てきた、映画『아사코(アサコ、原題:寝ても覚めても)』(濱口竜介監督)をご紹介しようかと思いました。これも一つの日韓文化交流ですね。ヾ(≧∇≦)〃♪

 

韓国では、一昨年のLGスマートフォン「V30」のCMで注目が集まり、その後、「Brown Eyed Soul ナオル」の『Emptiness In Memory』のMVに出演するなど、いろいろな所に登場しています。韓国ではもっぱら「広末涼子に続く清純派女優」などといわれているようですが、いわゆる「TMK(透明感)」の系譜という感じでしょうか。

 

2017年以来、韓国の芸能事務所にも所属しているようですが、そもそも芸能界デビュー自体が、2014年の少女時代の『DIVINE(Story ver.)』のMVだったんですね。先日も我が家で日本紹介チャンネル「チャンネルW」を見ていたら、しっかり『今日の日本(오늘의 일본)』という番組でお茶の間に紹介されていました。

 

 

●「セウォル号以降文学」と「3・11以降映画」

 

ということで、韓国の方々に混ざって私も観てきた日本映画『아사코(アサコ)』についてですが、正直、とってもつらい映画でした。韓国には「セウォル号以降文学」というものがありますが、これはセウォル号事故で国民が共に経験した恐ろしい体験の後の空気感を共感帯として築かれた文学世界だといえます。必ずしもセウォル号事故自体を扱ったものでなくても、その共感帯ゆえに皆に「それ」と感じられるものです。

 

それを思えば、これこそがまさに日本の「3・11以降映画」というものなのだなあと感じました。映画の中で実際に東日本震災が起こるシーンが描かれ、震災の前と後で主人公たちの生活に変化が生じるさまも描かれます。その上で、映画自体が何かのメタファーとしか思えないような、非現実的な、まったく同じ顔の二人のボーイフレンドをめぐり、すべてが幻のような場面、場面の積み重ねで移り変わる時の中心に、ヒロイン「アサコ」が立ち続けるさまが、私たちの震災体験を髣髴とさせるものでした。

 

まるで、すべてが彼女が見ている夢のようでありながらも現実である――というよりも、すでに現実のほうがもっともっと夢のように現実味を失ってしまった――という事態の中で、最初から最後まで、各所に予告なく流される不安な電子音のような音楽と、皆が振り回されていくような不吉な感覚――。それらが、もう帰ってこない、取り返しがつかない、決して元通りにはならない、という現実の露わな様相であるように感じます。

 

主人公「アサコ」の二人の恋人は、一人が、「災害ですべて崩れたけれど、それもまた真実であった」という「非情な出来事」を代表するような「バク」であるならば、一人が「変わらない日常は続く」という、皆が信じていた「保障」を代表する「リョウヘイ」でした。「バク」は「麦」だということですが、それは実は「爆」のようにしか思えないし、「リョウヘイ」は「亮平」であるわけですが、それこそが「良質」な「平和」そのもののように思えます。

 

まあ、あくまで作品が鑑賞者の印象の中にのみ存在するならば、私にとってはそのような映画でした。ヒロインを主体としてみれば、「その行動はどうよ」という見方もありますが、私はあくまで客体として、私たちの立ち位置としてみました。災害が起こって何もかもが変わってしまったけれど、その現実の中で生きていくしかない、私たちの経験を、恋愛をメタファーに描いたような、「3・11以降映画」の深い悲しみ表現の世界に、深く落ち込ませていただきましたね。たぶん、韓国の方々も、その時を深く痛み悲しんだ隣国の民として多くが私と同じように感じたのではないかと思います。(((°`∇´°;)))

 

 

【あらすじ】 大阪に暮らす21歳の朝子は、麦(ばく)と出会い、運命的な恋に落ちるが、ある日、麦は朝子の前から忽然と姿を消す。2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は麦とそっくりな顔の亮平と出会う。麦のことを忘れることができない朝子は亮平を避けようとするが、そんな朝子に亮平は好意を抱く。そして、朝子も戸惑いながらも亮平に惹かれていく。

 

 

 

韓国のお茶の間に流れる「今日の日本」という日本紹介番組。

 

 

「日本だけでなく韓国でも注目を受ける新鋭スター」。

 

 

映画『アサコ』の1シーンを紹介。

 

 

 

 

 

 

 

 


唐田えりかさんの「LG Mobile V30」のCM「紫の空」篇。

 

 


映画『アサコ(아사코)』(原題:寝ても覚めても)予告編。

 

 

 


Naul - 기억의 빈자리 (Emptiness in Memory) MV。

 

 

 

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