医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

全部自動か

2019-02-17 06:24:07 | 薬局

機械化が報酬に影響しないのか。

 

先日(2/14)の朝日新聞に「調剤ロボ 薬局に登場」のタイトルの横に「処方箋元に薬選び 袋詰め」の補足が付いている。

薬剤師の代わりにロボットが調剤してくれるとある。

ここで私も読み違えたが「処方箋元」は処方箋もとである。

何気なく読むと処方元に勘違いしてしまった。

 

同じ内容がPNBにも掲載されている。

そちらには「調剤オペレーション自動化の実証実験開始」となっている。

記事の内容からすると各種調剤機器を導入し、調整や収集業務の約9割が自動化または半自動化されるそうだ。

PTPシート全自動薬剤払い出し機、散薬調剤ロボット、水剤定量分注機、全自動錠剤分包機、錠剤監査支援システムなどの導入となっている。

確かに、これだけあればかなり薬剤師の調剤業務は軽減される。

 

患者の待ち時間を計測できるシステムで、ロボット化との違いを確認する限り大差がない様だ。

薬剤師にはもっと付加価値の高い患者との対面業務に注視させるのが目的とされている。

月5,000枚の処方箋を延べ12人の薬剤師で対応していたのを10人に抑えたいそうだ。

 

って、ちょっと違和感がある。

患者との対面業務を注視すると言いながら薬剤師の削減にもなっている。

この辺にはぽろっと本音が伺える。

 

大手ドラッグストアの第3四半期の決算報告が出た。

それによると5社の内4社が営業減益となっている。

その大きな要因として人件費を上げている。

中でも調剤売上が最も大きいウエルシアは薬剤師の人件費の高騰が大きい様だ。

確かに、噂では新卒でも年収が…だと聞いている。

何だかドラッグストアにとって機械化は必須となりそうだ。

この機械化がまわり回って「調剤料」に影響してくる。

 

因みに、あくまでも第3四半期の営業利益であって、18年度予想ではそれなりの増益になる。

これも凄い。

 

何が言いたいのかと言うと”いつまでもあると思うな「調剤料」”である。

そして「調剤料」が引き下げになって生き残る薬局はドラッグストアのみにならないように願っている。

 

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