違い過ぎる。
大手調剤チェーンの店長研修を担当している。
さすがに店長の数も多い。
何と言っても薬局の出店エリアは全国である。
何回かに分けて行っているが、それでも1回に50~60人にもなる。
この人数の参加者と丸一日かけての私とのバトルが始まる。
研修はもちろん小さな会社でも行っている。
小さな会社というと語弊があるが、1店舗でも20店舗規模も大歓迎だ。
私も「チーム薬局」の一員として取り組めるから嬉しい。
ただ、そことの違いは参加する男性の服装が、スーツであるかどうかのような気がする。
大手調剤チェーンの男性はスーツ姿はもちろんのこと、半数以上がネクタイを締めている。
中には白いワイシャツ、夏でもネクタイ、黒っぽいスーツと決まっている会社もあるようだ。
私はしっかりクールビズで対応する。
研修に臨む姿勢が違う。
さらに日曜日に集めるところが凄い。
一般的な企業では当たり前であるが、どうも薬局業界では薬剤師に遠慮しがちになっている。
その遠慮が薬剤師だけではなく事務職にも伝染している。
日曜日に研修を入れると苦情が出るやら、日当をくれだの、代休はどうなっているのかと何かとうるさいらしい。
小さな薬局ではなかなか日曜日を研修には当てづらい。
せめて土曜日の遅い午後からじゃないだろうか。
そもそも研修は誰の役に立つのだろうか。
基本的には本人のスキルを磨くためにあると思う。
なぜなら学んだスキルを退社時に会社に戻すわけにはいかない。
であるならありがたく受けるのが本来じゃないだろうか。
と、これは研修を生業にしている業者サイドのいい訳である。
ついでに付け加えると丸一日の研修にもかかわらず食事は自前である。
1時間というわずかな時間を使って弁当や外食で済ませる。
これは時間との戦いになる。
小さな薬局の経営者は弁当を出さないと申し訳ないと気を使う。
しかもそれなりの弁当を用意しないと不満が出てくる。
普段はそれなりのものしか食べて…などと言ってはいけない。
研修はその場で終わらない、
お決まりの感想レポートの提出がある。
さらに3ヶ月間の自分の行動計画の提出も加わる。
その3ヶ月後には店長を束ねるブロック長との面談も控えている。
手抜きは出来ない。
そんな仕組みを作ったのは私かもしれない。
ごめんなさい。
ただ、出てきた感想レポートには、きちんと私なりのサポートを返している。
この数が多い。
頑張る!