いよいよ争奪戦が始まる。
22日にマツモトキヨシHDとココカラファインが、2020年1月末を目途に統合に向けた結論を出すそうだ。
今さらやりませんとはならないと思うが、お互いに利権が絡むだけにどうなるのか分からない。
経営統合する理由はマツキヨのPBの強さがあるようだが、それだけではない。
マツキヨの社長が記者会見で「これからのドラッグストアのあり方というのは、調剤併設型でなくてはならない」とコメントしている。
今回の2社が統合すると調剤売上が約1,000億円になり、処方箋扱い店舗数は600店になる。
1,000億円は業界全体からしても医薬品卸系を差し置いて阪神調剤に並ぶ6位になる。
こうなると単純にドラッグストアとは呼べない。
調剤併設の狙いは「超高齢社会の地域で顧客や患者が今求めている健康をサポートする機能を併せ持った健康サポートドラッグストアや健康サポート薬局の多店舗化に向けて、たくさん出店できると感じている」としており、今後の展開に調剤併設ありきがうかがえる。
これに刺激を受けるのはスギHDではないだろうか。
今回の経営統合を見返す反撃が予想される。
スギHDの強みは何と言っても調剤である。
もちろんツルハHDもウエルシアHDも基本戦略は調剤併設になると思われる。
ここに処方箋をめぐる熾烈な戦い繰り広げられる。
待ち受ける調剤専門店も黙って見過ごすわけがない。
呑気に構える薬局は淘汰の嵐に巻きこまれる。
超高齢社会はマーケットの縮小が想定されるが、処方箋市場は大きな拡大は望めないが縮小はない。
さらに強みは調剤専門薬局とは異なり生活密着度が高いことにある。
85歳以上の人口が2035年まで急激に伸びている。
どう考えても85歳以上の高齢者が自動車を運転して外来に通うとは思えない。
もちろん買い物も難しい。
そんな時に便利な小売業があるといい。
食品から生活必需品である。
「買物弱者」へのアプローチが大事になる。
今日は地域で頑張る薬局の勉強会だ。
地域密着とは何かを一緒に考えたい。
もあるが、新鮮な”ホヤ“と地酒も欠かせない。
今日は石巻で旧知の友と語り合う。
美味しい酒肴を楽しんで下さい。
そして、仙台駅では待ち時間に厚みのある牛タンをいただきました。
ただ、残念ながらゆっくりし過ぎて、あわてて新幹線に飛び乗り、ずんだ餅を買い忘れてしまいました。
宮城県人でしたか。
来年も行きます。
忘れないために。
いや、思い出しために!