これでいいのだろうか。
先日も書いたが10月末の段階で健康サポート薬局は1,147軒だった。
これは明らかに少な過ぎる。
少しは意識しだしたのか健康サポート薬局が国民にどれだけ認知されているのか調査された。
その結果が「健康サポート薬局を知らない」と答えた人が91.6%もいたそうだ。
これは事件だ!
調査は20~79歳の男女1,000人にインターネットで実施したそうだ。
これが全てではないとは思うが、あまりにも少な過ぎる。
今まで何をやっていたのかと思う。
ただ、この結果は私の中では想定内でもあった。
アンケートでは健康サポート薬局を「活用したい」と答えた人が51.3%だったそうだ。
こうなるとある程度の国民ニーズがあるにもかかわらず何もしてこなかった功罪とも受け取れる。
実際にインターネットでの調査なので、どこまで対象者が健康サポート薬局について理解できたのか不明である。
それにしてもほぼ半数の人に、それなりのニーズがあったってことになる。
さらに、健康サポート薬局を知っている人では「活用したい」が83.3%と高くなる。
問題は健康サポート薬局を知っていながら活用したいと思わない人がいるってことかもしれない。
もちろん健康だから必要ないのかもしれないが、出来ればどんな人が活用しなくてもいいと考えているのかを分析する必要を感じる。
またかかりつけ薬剤師についても調査をしている。
かかりつけ薬剤師の役割について「知っている」と答えた人が41.1%だったそうだ。
「いたらいいなと思う」が57.7%だそうだ。
いいなと思いつつ実際にかかりつけ薬剤師を持っている人は15.6%しかいなかった。
これは薬剤師のアピール不足なのか。
半分以上の人が望んでいるにもかかわらず15.6%は少な過ぎる。
これもどんな人が、どんなことで、どんな時にいたらいいと思うのかが大事になる。
実際にかかりつけ薬剤師を持っている人の92.9%がメリットを感じているそうだ。
もっと薬剤師はかかりつけに自信を持って取り組んで欲しい。
因みに、あるメディアでの記事によると日薬の会長が健康サポート薬局について「地域包括ケアシステムの構築を目指す2025年までの7年間で『1万軒ちょっと』に達するとの予測」だそうだ。
これに対して「ちょっとペースが遅いもののそこそこのスタートだ」としている。
これでいいのだろうか。
将来に向けた責任はないので取りあえずってところかな。