【Life】11年ぶりの便り最終話 | Lyrical Stone ~リリカルストーン 

【Life】11年ぶりの便り最終話

続き。

前回までのあらすじ。
11年ぶりの懐かしい人から電話だが、
職場だし、せいぜい5分くらいで切らねば。



懐かしくありつつも、
そろそろタイミング的に電話を切らないと。

ここは職場だ。


彼が続ける。


「うん。そうだね。
えっと…またね、と言ってもそうだよね。
オレの電話番号とかもう知らないよね」

「メモした」

「ん?」

「表示されていたから。
また連絡しますね」

「ん!わかった。
突然だったにもかかわらずありがとう」

「こちらこそ、ありがとうございました」

カチャ

(みんな聞いていないフリ)


見つけてくれてありがとう。
勇気出してくれてありがとう。

この後、ショートメールで連絡し、
当時は無かった(!)LINEに無事移行しました。

LINEのアイコン。

あ、この顔だった。
このセーター、好きそうなやつだな。

思い出すと、
初めて会った日、
家族構成、彼のラッキーナンバー、
誕生日とかすごい覚えているけど、
それは内緒にしておこう。

なんか色々頑張ってよかったな。
いや、死ぬのか、自分。

嫌われたと思っていたので、
11年前の自分が肯定されたようで、
なんとも言えない気持ちになった。

また友達として、リコネクト完了。


終わり。