情報収集が悪影響!?FPが押さえるべきライフプランニングの構造とは?

こんにちは。行列FPの林です。

昨今、インターネットの普及によって世の中では多くの情報が飛び交うようになりました。ただその反面で情報は処理しきれないほどあふれ、何が正しい情報なのかを判断して選び出すことも難しくなってきています。

また、数年前まで正しいとされていた情報も、今現在において最適といえないことも少なくないでしょう。

その中で現代のFPは、どのように情報と向き合っていけばよいのでしょうか。

この記事のポイント
・情報は収集するだけではだめで、活用して初めて価値が出る。
・ライフプランニングは顧客を目的地に向かってもらう手段。全ての情報を集めて提供することが目的ではない。

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目次

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情報過多の時代では、情報に頼りすぎると逆によくない

ところで、みなさんは全世界のデジタルデータ量がどのくらいかご存知でしょうか。

2020年、デジタルデータは40ゼタバイト(ZB)を超えるといわれています。このあまり聞きなれないゼタバイトとは、ギガバイト、テラバイトよりもさらに数段階上の単位で、ギガバイトの1兆倍の単位になります。

この想像もつかない情報量が世に溢れている中で、どの情報と向き合えばよいのでしょうか。また、そのような状況下で情報を集め続けることは本当に良いことなのでしょうか。

情報収集に時間を取られ過ぎない

情報が溢れているからこそ情報を収集しようとする人は、課題解決意識が高く真面目な人が多く、得られる情報は収集しないと不安に感じるのかもしれません。

ですが、このような一見積極的に見える情報収集活動の多くは、場合によっては単なる盲信であったり、無意識に重大な取り組むべき課題への前進を遅らせるために行われている可能性があります。

怖いのはこの点で、情報を集めることに満足し、その本質から無意識に目を背けていると、戦略を立てて目的を達成する、という本来大切なことが難しくなってしまうため、最大限の注意が必要です。

ライフプランニングにおける位置付けと全体像を押さえることが大切

ライフプランニングは顧客の人生設計を手伝うことですが、つい、細かいところが気になってしまい、完璧に説明を求めて延々と情報収集していませんか?

ライフプランニングは、顧客に詳細な情報を提供することが目的ではありません。顧客を正しい方向に導くのが目的です。ここを間違えないようにしましょう。

細部に執着しすぎてはダメ!

人生のゴールであるライフデザインを目的に、その目的を達成するためのライフプランを実行することに注力すると良い結果が得られるでしょう。

ライフデザインをできる限り明瞭にして、「目的」となる人生のゴールを明確にし、これを意識していつも全体像をイメージできるようにしておくことがとても大事です。

先程お話しした通り、情報が多くなっているため、ただひたすら情報を永遠に集め続ける「情報メタボ」にならないよう注意しましょう。

せっかく決めた目的を見失ってしまうと目的がないためどこまで収集すればよいのわからずに「何かもっと良い情報があるはずだ」と情報収集が目的になってしまいます。

この状態は望ましくない状態で、時間がかかる割に成果も少なく辛い状況が続き達成感も得られないため、この罠に陥らないようにしましょう。

FPは顧客を目的のゴールに導くことが役目

お客様がひとりで頑張って上手にライフプランを立てられることは少ないです。ひとりで頑張りすぎずに専門家であるFPを頼ってもらうよう目指しましょうね。

また、お客様に「大切な人と他愛のない話をする幸せ」に時間を費やしてもらうためにも、専門分野は専門家に任せてもらえるようにしたいですね。その上で、FPとしては顧客をゴールに的確に導けるよう心がけていきましょう。

顧客からの質問に答えられなかったら!?

お客様との会話の中で多くの質問を受けることがあります。FPは幅広く知識が豊富で、いろいろなテーマに関連付けて説明することのプロフェッショナルです。

ですが、単に知識不足や場合によってはお客様のほうが知識があり、回答に困るケースも出てくると思います。

そのようなときはどのように応対するのが望ましいのでしょうか。顧客の全ての質問に、その場で的確に答える必要があるのでしょうか。いえ、そんな心配は必要ありません。

一番やってはいけない応対は、知らないことを恥ずかしいと思い、自分の直感で正しくないことを言い切ってしまうことです。

これでは全くお客様のためにならず、描いていたライフプランが崩れ人生のゴールにたどり着かなくなったり、無駄に遠回りしてしまうようなことが起きてしまいます。

知らないことがあっても大丈夫です。その場でわからないことを顧客に誠実に伝え、後で調べてから回答すれば全く問題ないことを覚えておいてください。

知らないことは恥ではありません。逆に自分の無知を隠そうとするあまり、顧客のためにならない行動やアドバイスをしてしまう身勝手な考えこそプロとして恥ずかしい、ということを肝に銘じておいてくださいね。

一部の有価証券の売買などと違い、少し時間がかかってもそのお客様に最適な回答を提示することが一番大事な事で、最終的にはあなた自身への信頼にも繋がってくるでしょう。

決して自分目線の強い「資格マニア」「情報収集マニア」にならないように注意しながら、顧客目線をもって対応するよう心がけましょう。

また、初めのうちはライフプランを作成したことがないという方もいるかと思います。これはある程度勉強したら実践してみることに限ります。

身近な友人や親戚などのライフプランを立ててみることが良いですが、難しいようであれば、自分のライフプランを立ててみることから始めてみましょう。

何度かやって慣れることで難しさを感じることも少なくなってくると思います。FP2級やAFPの知識レベルで十分に作成可能なので、できると信じてトライしてみましょう。

まとめ

ライフプランを立てるうえで必要なこと、やってはいけないことがおわかりいただけましたでしょうか。

知らないことは恥ずかしいことではありません。誠実に対応すれば、お客様は分かってくれます。余計な心配はせず、どんどんチャレンジしていきましょう。

FPとしては、個の情報に囚われ過ぎずに俯瞰で全体像をみることを心掛け、常に顧客に頼られるファイナンシャルプランナーであることを志しましょう。

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