ウェブライターFPが副業を超えられない理由とは

こんにちは。行列のできるFP事務所プロデューサーの林です。

Google アップデートという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、 Google が検索アルゴリズムを変更して記事の検索順位が変わることを意味しています。

2019年9月のアップデートではそこそこ大きな順位変動があったようでこのアップデートについてわかりやすい解説記事がありましたのでご紹介しますね。

それに伴い寄稿( ウェブライター)している FP さんにも大きく関係することがありますのでその点についてお話ししてみます。今後 FP としてしっかり稼ぎたいと考えているなら最後までじっくりお読みください。

この記事の要点

  • FP にとってウェブライティングは有利になりつつある一方、寄稿で稼ぐということと FP で集客して稼ぐことは別物
  • 集客を仕組み化して稼げば、記事単価数万円(弊所事例で1記事4万円)など、一般的な原稿料とは比べ物にならない単価を得ることも可能
  • プロライターになるか、集客して稼ぐか、どちらに進むかはあなた次第
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目次

動画で学びたい方はこちら

ぜひ読んで欲しいGoogleアップデートの分析記事

先日、こちらの記事が話題になりました。

【2019年9月】GoogleのSEOアップデートを分析しました【戦略公開】

僕もこの記事を読みまして、非常に参考になりました。また僕の実践者コミュニティ内でもシェアしていただいた方がおられ(ありがとうございます!)、学んだFPも多いと思います。

この記事のポイントは三つありまして

  • 独自コンテンツに集中する
  • 専門性の高い内容であるか
  • 外注の量産記事ではないか

です。今後これらが非常に大事になってくると、記事では推測しています。

実はこれらの点に関しては今までも言われてたことなんですが、改めて Google アップデートによって強く認識されたということではないかと個人的に思っています。

で、FP にとっての今後の影響なんですがお金を頂いて寄稿している( ウェブライティングの)FPにとっては有利になっていくのではないでしょうか

今まで様々なオウンドメディアが立ち上がってきてそれなりに成功を収めているようですが、今後は量産ではなく記事品質を高める方向にシフトしていくことが予想されます。

ということは当然ながら高い専門性を備えた FP の記事の価値が高まることになります。そうなれば、必然的に執筆単価も上がっていくというわけですね。

ただしこの状況を単純に喜んでいいわけではありません。その理由についてお話していきたいと思います。

あなたがなりたいのはライター?それともFP?

近年、ウェブライターとして活動しているFPさんも多いようです。中には、複数のサイトに毎月何本もの記事を寄稿し、月数万円の収入を得ている方もおられます。年間で100万円程度の収入になることもあり、特に共働きの女性FPに人気がある印象です。

今後、この報酬が上がって行くとしたら喜ぶべきことかもしれませんね。

でも、ここで少し冷静になってしっかり考えて欲しいことがあります。それはあなたがなりたいのはプロのライターですか?それともプロの FP でしょうかということです。

あなたがもし、毎月寄稿の締め切りに追われ、FPとしての仕事が十分にできていないとしたら…それはプロライターへの道を歩んでいるということです。

ウェブライター(寄稿)はFPにとって「時間と経験の切り売り」

僕は何もプロのライターになることが悪いと言いたいわけではありません。むしろライター業で十分に稼げるようになるということはすごいことだと思います。僕なんてこちらの記事でお話ししたように

昔から文章力なんて全くなくて、本当にライターとして大したことはできません。なので執筆だけで大きな金額を稼げる人は本当にすごい才能の持ち主だなと尊敬してしまいます。

逆に言えば僕にはその程度の才能しかなかったのでプロのライターになるという道は最初から頭になく、 FP になるしか道はありませんでした。まあだからこそ今こうやってFPとして収入を得ているという結果が得られているわけですが…。

(ちなみに執筆も立派なFPの仕事の一つですが、この記事ではわかりやすく敢えて分けています)

あなたが寄稿ばかり書いているとしたら、それはプロライターへの道を歩んでいることになります。今は単価が低いかもしれませんが、本当に良い記事が書けるようになれば、単価も上がっていき、プロとして妥当な報酬が得られるようになるかもしれません。

でもここでちょっと冷静に「今までの寄稿からあなたのお客様が増えた数」を数えてみてほしいのです。僕の勝手な想像ではありますが、残念ながら、ゼロではないでしょうか。

僕が知っているFPさんでも、寄稿から相談につながったという話はほとんど聞きません。

これはなぜかというと、ライター業と相談業ではクライアントが全く別だからです。ほとんどのウェブメディアでは、寄稿記事は単なる情報提供という位置づけで、そこから問い合わせにつなげる導線がありません。つまり、相談業には繋がりません。

一方でライター業としてのクライアントは「編集部」です。これは記事の質が高ければ、編集部の目に止まって執筆依頼が入る可能性があります。

つまり寄稿(ウェイブライター)は、ライターとしての実績にはなるけど、FPとして実績にはならず、FP(相談業)としてのストックにほぼならないと言えるでしょう。執筆もできて相談業もできるFPというのはそれこそ例外中の例外です。

ウェブライティングはFP業としてのストックにならず、FP業の視点では時間の切り売りということになってしまうわけですね。

そしてあなたがプロライターを目指すわけではないのに、ウェブライティングで稼いでいるとしたら、残念ながらそれが副業収入を超えることはないでしょう。

FPとして活動するためのライティングとは

ではあなたが今後FPとして活動していきたいと考えたとき、執筆をどのように位置づければいいのでしょうか。

実はこちらの動画でも少しお話しています。

明らかにFPとして活動したいなら、執筆は集客のための手段と位置づけるべきです。そしてそのための最も基本的なメディアがブログ(もしくはコラム追記できるHP)です。

ブログの構築方法にもちゃんとノウハウがあるのでそれはそれで学んで欲しいのですが、集客できる仕組みをきちんと作った上でブログに記事を投稿していくことでアクセスが増え、その中の一部の読者があなたを信頼し、顧客になってくれます。

他メディアへの寄稿との最大の違いは「ブログにはあなたのための集客導線が張られている」ということです。他メディアに「あなたのための」集客導線はほとんどありません。

この記事の冒頭でも話したように今後、独自コンテンツと専門性の高い内容が重要視されていきます。これは Google がそう言っているからではなく、読者がそういう情報を求めているからです。

であればあなたが提供できる独自コンテンツとそれを求めるターゲットを設定しニッチでも専門性の高いブログ運営ができればアクセスが来ないわけがありませんよね?

そしてそこに集客導線があれば、 必然的に集客できて、FP業の実績につながるということです。

専門性と聞いて怖気づく必要はありません。FP2級やAFPレベルでも専門性が高いといえますし、さらにそれにあなたの経験や知識を組み合わせることで独自コンテンツを作ることはさほど難しいことではありません。

僕にしたって、全く関係ない異業種(メーカー)からFPに参入してやっていけてるわけで、要は工夫次第です。

ウェブ集客というのはまぐれでもなんでも無く、きちんと計算された集客戦略なのです。

記事は集客のための手段。

あなたの記事は、きちんと集客に繋がっていますか?

プロライターと集客とではどちらが儲かる?

ここまでお話してきましたが、僕はプロライターがダメとも言ってないわけです。それは人それぞれであって、やりたい方に進めばいいと思います。

ではどちらを選ぶべきか、FPらしくコスパを考察してみるのも一案でしょう。

僕の事例で恐縮ですが、2018年の僕の事務所売上を同じ年の投稿記事数で割って、1記事あたりの売上に換算すると1記事あたり3.9万円と、約4万円になります。去年、一時期試しに記事数を増やした時期があるので、もしそういうのがなければもっと高く、5万円ぐらいにはなっていたかもしれません(負け惜しみです 笑)。

1記事あたり4万の売上が高いか低いかは、もちろん議論の余地があります。相談業の時間もありますので、単なる記事単価で比較するのもちょっとずるい感じもしますが、とりあえず今回はシンプルにこれで考えます。ちなみに僕の集客はほぼウェブ経由ですので、上記の計算自体は間違っていません。

プロライターから見れば、1記事4万でも安いでしょう。あちらは1記事10万円以上の世界ですからね。ですのでプロライターを目指すというのももちろん悪くはないわけです。

でもごく一般のFPからすれば、記事単価4万円はまずまずいい方ではないでしょうか。

少なくとも文章センスも才能のかけらもない僕にとって、1記事4万円の単価はとってもありがたいです。もっといえば、今後ブログの記事は増える一方ですから、記事単価もさらに上がっていく可能性があるわけです。

あくまでもイチFP事務所の事例に過ぎませんが、あなたが今後どちらの道を進むべきかの一つの参考にはなると思います。

逆にいえば、あなたの記事は1記事4万円どころか、5万円、10万円…といった可能性を秘めているわけです。

それを原稿料1万円もらって終わりにしてしまうか、あなたの集客に活用して記事単価を何万円にもするか、それはあなた次第なのです。

FPウェブライターが副業を超えられない理由まとめ

ウェブライター(寄稿)で稼いでいるFPが今後どうしていくべきかについてお話ししてみました。僕が常々、記事を書いて集客しようと言っている理由の一端を分かっていただけたかと思います。

要点をまとめると

  • Google の動向もあり、FPは専門性が高く、今後ウェブライターの単価としては有利な状況になっていくだろう
  • プロライターになりたいなら別だが、FP(相談業)になりたいなら、集客した方が記事単価が高くなる。目先の記事単価に惑わされず、最低1年、コツコツ自ブログに書いて集客に活かそう

最後に、ウェブ記事を書いて稼ぐ2つの方法について、メリットとデメリットをまとめておきます。

FPで記事を書いて稼ぐ方法のメリットとデメリット

  原稿料をもらう ブログ・HPに掲載して集客して稼ぐ
メリット ・即、収入が得られる。
・プロライターになるための練習になる。
・稼ぐ効率が何倍も高い。
・顧客を得ることができる。
実績を積むことができる
デメリット ・(FPの)実績を積めない。
・機会損失が大きい。
・稼ぐ効率が悪く、あくまで副業レベル。
・稼ぎ始めるまでに時間がかかる。

あなたが FP になりたいと考えていたにも関わらずその方法を間違ってしまったら、あなたは10年後、あなたと他の FP との違いを見て愕然としてしまうかもしれません。

そうならないために、今から意識して行動を変えていきましょうね。

ブログの作り方を学びたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

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