私は4月末に発表会を予定していました。
都知事の会見後、もう開催は難しいと思い、6月末に延期することを決断しました。
発表会をする予定だったホールです。
昨日は真っ暗で、換気のためドアが開放されていました。
週末はいつもコンサートやイベントが行われる場所が静かでした
出演できなくなる生徒がいること予測できましたが、
皆様の安全を優先しました。苦渋の選択です。
そのお知らせをした生徒さんからこんなメッセージが来ました。
「6月の方が基礎固めに時間が取れます」
ああ、素晴らしい生徒さんに恵まれたなと嬉しくなりました。
普通は「もっと曲を弾きこみます」となりそうなところを
「基礎固め」と言ってもらえると
私がいつも「基礎が大事」と言っていることが
伝わっていると実感できました。
拙著「いまさら聞けないヴァイオリンの常識(音楽之友社)」の巻末には「毎日の基礎練習」を掲載しています。
つたい弓、
全弓、
指弓、
先弓のトレモロ、
デタシェ、
ソティエ、
マルトレ、
サルタート、
リコシェ、、、
これらは全て、曲を弾く時に無意識に体が反応して
必要なテクニックを即座に使えるようにするためのものです。
考えなくても体が反応する。
これが一番理想です。
曲を学習するときにそのテクニックを学習するのではなく、
事前にその経験を積んでおけば、
楽々とハードルを乗り越えていくことができます。
私が出版を決意した動機が詰まっているのが巻末の基礎練習なのです。
ここ最近の情勢で時間ができた人も多いと思います。
ぜひ、この機会にご自分の基礎力をチェックしてください。