おこんばんは。
なほ☆"です。
フィクションです。
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好きな人と
靴を見ていた。
相手の靴を
選ぶことは苦手。
男の人の靴の
選びかたはわからない。
相手が靴を
選んでいる間に
ふらふらとレディースの
コーナーを見てみる。
かわいいっ!!
一目惚れをする
スリッポンを見つけた。
これは絶対に絶対に
欲しいと一瞬で思う。
大好きなネイビーもある。
小さめの私のサイズもある。
これは買うしかない!!
そう思って試着をして
ごきげんで鏡を見ていたら。
靴を選び終わった彼が
後ろから近付いて言う。
「なんかそれ
うわばきみたい」
え。
なんてこと言うの?
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好きな人に会うときは
無理してパンプスをはく。
足が痛くても
疲れるとわかっていても
少しでもかわいいと
思える靴を頑張ってはく。
だからきっと
スリッポンをはいて
会うことはない相手。
だけどなんとなく
テンションが下がって
その靴を買うことを
やめてしまった。
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彼と解散したあと
どうしてももやもやして
ひとりでもう一度
そのお店に行って
一目惚れした靴を
買うことにした。
嬉しくて嬉しくて
その場ですぐに
靴を履き替えて帰った。
玄関に脱いだその靴が
かわいくてたまらなくて
写真を撮った。
携帯に待ち受けを
その靴の写真にした。
私は彼のことが好き。
靴のことはもっと好き。
でも彼には黙っておこう。
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フィクションです。
実際には好きな靴に
出会えたときには
好きな人になんと
言われようと
その場で買います。
あとで買いに行って
もしもなかったら
耐えられないので(笑)
おやすみなさい。
靴にもずっと、ハッピー片想い。
でもやっぱりデートのとき
パンプスが多いのも事実。
片想いの達人、なほ☆"でした。