おこんばんは。
なほ☆"です。
フィクションです。
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息子くんと
ちゃんと話をしたのは
いつぶりだったかな。
夫婦で話し合って
別居をすることになった。
ママと息子くんが一緒に
暮らすことになって。
パパはひとりで
家を出ました。
息子くんが
はたちになったら
一緒にお酒を飲むのが
夢だったパパ。
離れて暮らす間に
息子くんははたちに。
一緒にお酒を
飲むこともないまま
何年も経っていました。
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あるとき急に
息子くんからの電話。
20時過ぎに
「カギあけてー」
何年かぶりの電話
何年かぶりの会話。
失礼な感じが
息子くんからパパへの
気持ちの距離感を
あわらしているよう。
仕事のこと
夢のこと
仕事仲間のこと
同級生のこと
大人になった息子くんと
お酒は飲まなくても
2時間ほど話せた。
ママが聞いたら
きっと甘いって言う。
そんな簡単な
ものじゃないって言う。
だからきっと
パパに話した。
だからきっと
パパを頼った。
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パパが息子くんに感じた
「若さが羨ましい」という
なんとも言えない感覚は
きっとパパがもう
息子くんを「子」ではなく
ひとりの大人の男性として
見られるように
なったからだと思う。
そしてパパは
息子くんの背中を押す。
今の息子くんの
年齢だったころの自分を
少し思い出しもした。
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パパの背中があったから
息子くんが選べたこと。
パパの進んだ道を
見ていたから
息子くんが考えたこと。
きっとそれって
パパから息子くんへの
ギフトだと思う。
なぜか息子くんが
帰ったあと
ひとりで飲む
土曜日の夜の
珈琲がおいしかった。
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フィクションです。
実際には私は
結婚もしていないし
息子くんもいないので
パパさんの気持ちなんて
知る方法がない(笑)
おやすみなさい。
お酒がなくても、ハッピー片想い。
形じゃなくて中身。
なにを大切に想うかってこと。
片想いの達人、なほ☆"でした。