マスカレードホテル356
原題:

監督:鈴木雅之

製作総指揮:臼井裕詞

製作:上原寿一、和田倉和利

脚本:岡田道尚

主演:木村拓哉、長澤まさみ

共演:小日向文世、梶原善、石川恋、濱田岳、前田敦子、笹野高史、高嶋政宏、菜々緒、生瀬勝久、宇梶剛士、橋本マナミ、勝地涼、松たか子、鶴見辰吾、石橋凌、渡部篤郎、明石家さんま(友情出演)

原作:東野圭吾『マスカレード・ホテル』発行元:集英社、発行日:2011910

音楽:佐藤直紀

日本・配給:東宝 2019118日 133

 

★ストーリー

都内で3件の殺人事件が発生した。現場にはいずれも不可解な数字の羅列が残されていたことから、連続殺人事件として捜査が開始される。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介は、その数字が次の犯行場所を予告していること、そしてホテル・コルテシア東京が4件目の犯行場所になることを突き止める。犯人を見つけるためホテルのフロントクラークに成りすまして潜入捜査に乗り出した新田は、教育係である優秀なフロントクラーク・山岸尚美と衝突を繰り返しながら、事件の真相に近づいていく・・・。

 

☆映画総評

映画「マスカレード・ホテル」を観て思ったのは、映画やドラマの舞台には実に多く、ホテルを使ったコンテンツが多いな~、またはズバリ、映画・ドラマの題名が「ホテル○○」も多く、改めてホテルが我々の生活の一部に近い存在なんだな~を再認識しました。

そして、そんな身近な存在のホテルだからこそ、ホテルのサービスの進化は尋常じゃない位のスピードとクオリティまでに到達しているのに、驚かされるし、そしてホテルマン達の激務に称賛するしかないです。

 
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▲如何にもお洒落なオープニング映像です。
 

 



 

ホテルを舞台にした映画をざっと思い出せば映画「ホテル・ニューハンプシャー」(米1984)、

映画「フォー・ルームス」(米1995年)、映画「バートン・フィンク」(米1991年)、映画「THE有頂天ホテル」(日本2005年)などと、他にも数多くの作品が目白押しではありますが、基本的にはホテル内サービスよりはホテル経営者の人生や、ホテルを利用宿泊しているお客の強烈なキャラがメインだったり、またはホテルそのモノ建物・室内の雰囲気だったりと、基本的で地味なホテル内サービスに関しては二の次、三の次で触れられることは無いです。

まだ、その辺をモチーフにしているのは日本映画の三谷幸喜監督コメディ映画「THE有頂天ホテル」(日本2005年)が該当しますかね。


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▲警視庁の刑事が突如!潜入捜査としてホテルの従業員に成り済ますことに
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▲ホテル側と刑事達がご挨拶の場で、早くもやんちゃなキムタクが一悶着のシーン
 

そんな中で日本のドラマでは1990年代からホテルドラマの金字塔的で有名なTBS木曜21時枠の連続ドラマ「HOTEL」(1990年)がありました。このドラマはシリーズ化され、1990年から2000年と実に10年間もの長きに渡って人気を博していました。と言うことでTBSは長きに渡ってホテルを舞台にしたドラマを製作した経験と実績・ノウハウがありますから最近では同じテレビ局で製作されたTBS系火曜ドラマ「ホテルコンシェルジュ」(2015.7.7-9.22pm10:00-10:54)主演:西内まりあが記憶に新しいです。


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▲ぼさぼさ頭のキムタクの髪をホテル内従業員専用理容室でフロントマン用にカットされるシーンで「クスっ」と笑う。
 

と言うことで、昨今ではお客様に対する日本のサービスは世界一とまで言われますので、当然!ホテルのサービスも世界トップレベルだろうし、だからこそ反対に凄く大変だな~と同情するし、また、実際にありそうなトラブルやクレームの数々に個人的にはそこまで対応しなくても、と思ったりしまうから、自分はホテル勤務には全く向いていないですね。

なので、サービスとは無縁な人を観たら犯人と思え!な、殺人事件を追う刑事達が、サービスの総本山であるホテル内に潜入捜査するという逆転の発想で功を奏して、そのシチュエーション自体も面白いし、一般市民の代弁者が刑事役の木村拓哉であり、無理難題のお客様の理不尽さに異を唱えるシーンに共感してしまうのが、この映画のヒットの要因の一つでしょう。

 
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▲お互いの第一印象は最悪!は、恋愛ドラマではありがちなオープニングです。
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フロントクラーク・山岸尚美役の長澤まさみとの衝突が結構見モノです。
 

201910月現在までの日本公開映画興行収入ランキングでは堂々のトップテン入り(10位)、しかも実写映画では5位です。今後順位は下がるかもしれませんが、今の処大健闘です。映画「マスカレード・ホテル」の興行収入は46.4億円です。

因みに201910月現在のランキングは1位「天気の子(アニメ)」135億円、2位「アラジン(ディズニー実写版)&(アニメ)」121.4億円、3位「トイ・ストーリー43Dアニメ)」100.6億円、4位「名探偵コナン紺青の拳(アニメ)」93億円、5位「ライオン・キング(3D実写版)」66億円、6位「アベンジャーズ4エンドゲーム(実写)」61億円、7位「キングダム(実写)」56.9億円、8位「ONE  PIECE  STAMPEDE(アニメ)」55億円、9位「映画ドラえもん のび太の月面探査記(アニメ)」50.2億円、10位「マスカレード・ホテル(実写)」46.4億円です。

しかし、昨今は実写よりもアニメ映画の方が、興行収益が良いんですね。ベストテン内の半分はアニメ(3DCGアニメ)作品がランクインですから、日本よりもアメリカはハリウッドの方がアニメ先進国、アニメ大国かもしれません。なんにしても映画「マスカレード・ホテル」は興行収入の中でも大健闘な映画でした。


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▲部屋のグレードに難癖を付けるクレーマー客を濱田岳が演じる。
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ホテル・コルテシア東京で結婚式を挙げる花嫁役を前田敦子が演じる。
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▲高圧的な会社の役員役を
笹野高史が演じる。
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▲ホテルの備品を盗んだ容疑が掛りそうなイチャモンヤクザ役に扮する高嶋政宏。
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▲高嶋政宏ヤクザの件はキムタクが解決!
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▲菜々緒演じる女性が写真のストーカー男役の
宇梶剛士を絶対に近付けないで、と言っていたが・・・
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▲何故か
警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介役のキムタクに必要以上に目の敵にする男を演じる生瀬勝久。
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▲毒物混入入りのワインが前田敦子演じる花嫁に送られていた。
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▲有名人の密会もホテルで、の、秘密の密会情夫役は
橋本マナミが演じています。
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▲謎の女装をする青年は果たして犯人なのか?の役を演じる
勝地涼。 
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警視庁捜査一課の課長役は渡部篤郎が演じる。
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▲元キムタクと相棒だった刑事役の小日向文世。
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▲新人
フロントクラーク役を演じる石川恋。