『風の歌を聴け』の山羊の話 | 花福日記

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先月店のドアの改修工事とトイレ設置工事を致しました。
改修工事の話1

改修工事の話2

改修工事の話3

 

 

この工事の件で紹介したいお話があります。

村上春樹の『風の歌を聴け』に出てくる山羊の話です。

中学の時に読んでからしょっちゅう思い出すお話です。

 

 

 

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小さい頃主人公はあまりにも無口だったため、

心配した両親が主人公を精神科医の家に連れて行き

精神科医がこんな話をします。

 

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以下引用

 

「昔ね、あるところにとても人の良い山羊がいたんだ。」

中略

「山羊はいつも重い金時計をぶら下げて、ふうふう言いながら歩き回ってたんだ。

ところがその時計はやたらに重い上に壊れて動かなかった。そこへ友だちの兎がやってきてこう言った。

<ねえ山羊さん、なぜ君は動きもしない時計をぶらさげてるの?重そうだし、役にもたたないじゃないか>ってさ。

<そりゃ重いさ>って山羊が言った。<でもね、慣れちゃったんだ。時計が重いのにも、動かないのにもね>。」

 

『風の歌を聴け』村上春樹 講談社文庫(p.29)より

 

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そうなんですよ!人は気が付かないうちに重たい時計を何個もぶら下げておるんですよ!

しかも気を付けていてもいつの間にか増えてるんだよね…。

ということで意を決して改修工事と相成りました。

(ついでに8年間買電子レンジなしで暮らしておりましたが、とうとう購入致しました。)

 

時々この山羊のお話を思い出して

わが身を見つめ直したいと思います。べべべん。

 

 

 

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