みなさん、こんにちは。
さて、モンゴル出張の締めくくりは、べいぷが。
フフモルト村を後にし、次なるはビゲル村です。
ここでは、夏に向けて本格的な播種実験を行うため、
試験地を方々見て回ります。
カラガナは、土壌があまり硬くない土地を好みますので、
礫地よりも砂地の方が適していると思います。
そこで、ビゲル村の北方、昔は湖が広がっていただろと思われる場所へまず向かいました。
確かに砂丘はありますが、少し高低差がありすぎるのと、
気になったのがこちら。
白いのは塩です。
そう、平坦なフフモルトと違い、盆地の底に位置するビゲルは、
周辺の急速な植生劣化=砂漠化に伴い、降雨が一気に低地に集まり、
アルカリ=塩が集積する塩害が発生しているのです。
砂丘は、水が蒸発した後の堆積物の残骸に他なりません。
実際に、村人が風柵して苗木を植えた土地を見せてもらいましたが、
上の写真と同じように、地表に塩が溜まっていました。
ここでは、海に注ぐことがないため、水は蒸発し、塩だけが残ってしまうのです。
こういう場所は、緑化が最も難しく、
放射能と同じで土壌を洗浄しなくてはならない、不毛の地なのです。
というわけで、一番期待していた砂丘地帯を諦め、つぎに向かったのがこちら。
強風吹きさらされながら、向かった先はまるで大河川の河原。
そう、礫地です。
南北の山脈から、先ほどの砂丘まで一気に水が流れ降りてくるので、
正に河原と同じように人の頭ほどもあるような大きな石ころがゴロゴロ転がっています。
当然、土壌も硬いため、根を張りにくいカラガナにとっては大変厳しい環境。
しかもこの強風。
風は、芽吹いたばかりのカラガナを根元から吹き飛ばすだけでなく、
乾燥させて水分を奪います。
ここも厳しいなぁ。。
最後に見て回ったのが、礫と砂丘地域中間地点。
簡単にいうと、昔の湖水面が干上がった場所で、湖岸に当たる場所というところでしょうか。
礫は少なく、塩害も旧湖水面中央部と思われる場所ほどは酷くありません。
とはいえ、、
ここも厳しいなぁ。。。
(続く)
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