ウイグル人再教育キャンプを非難したウイグル人裁判官が中国当局に拘束される
中国当局がウイグル人裁判官ガリプ・クルバンを拘束した。彼がウイグル人の苦境に懸念を表明したことが二枚舌だと判断された。
クルバンはウルムチの中等人民裁判所の副裁判長であった。逮捕は、彼が北京からウイグルに戻ったタイミングであった。匿名の人物からの情報だ。
クルバンは、2017年4月以降、多くのウイグル人やイスラム教徒が再教育キャンプに拘束されていることを嘆いていた。
ウイグル人裁判官は、「テロ」や「過激主義」に関わる罪の判決にサインする必要がある。そのような中、クルバンは中国当局から人道に対する罪を犯したと判断された可能性があるという。クルバンが判決へのサインを拒否したり遅らせたりしたためだという。このクルバンの姿勢を違法だと中国当局は判断した。
4月、北京で、クルバンは、中央政府の役人に対し、ウイグルの苦境を訴え、迫害をやめるよう求めた。役人は同情し、苦境に対処すると約束したが、ウルムチに戻ったところでクルバンは拘束された。
家族や友人がクルバンの逮捕を知ったのはその1か月後のことであった。
家族や友人がクルバンの逮捕を知ったのはその1か月後のことであった。
ウルムチ中等人民裁判所によると、クルバンは「かなり前に」解雇されたという。投獄されたか再教育キャンプに送られたかはわからないとのことであった。
「わかりません。彼の事案と関連した動画を見ただけです。」
裁判所は、クルバンの逮捕を発表したという。
クルバンは、「二枚舌」だと判断されたという。この罪は、中国共産党にリップサービスをする一方で、民族弾圧を行う政府の政策に密かに反対している人物に着せられる。
【亀田浩史訳】