中国当局に拉致されたチベットの6歳児、行方不明のまま30歳の誕生日を迎える
今日4月25日は、中国当局により6歳の時に拉致されたチベットの高僧パンチェン・ラマ11世の30歳の誕生日だ。チベット支援団体は、パンチェン・ラマ11世の釈放を求めている。
1995年5月14日、パンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマが中国当局により家族もろとも拉致された。ダライ・ラマ法王によりパンチェン・ラマ11世と認定されてから3日後のことであった。こうして、パンチェン・ラマ11世は世界最年少の政治犯となった。中国当局は別人をパンチェン・ラマ11世として祀り上げている。
歴史的に、ダライ・ラマとパンチェン・ラマは相互に転生者を認定し合う関係だ。
先月、ダライ・ラマは、自身の転生者はインドで生まれると語った。中国政府が認定したパンチェン・ラマが尊敬を受けていないことから、中国政府が認定するダライ・ラマも尊敬を受けないだろうとも語った。
ダライラマ・ラマは自分1人が将来の転生者を決めることのできる存在だと述べているが、中国外務省は、中国の法と規制に従わなければならないと述べている。
【亀田浩史訳】