中国当局から捜索を受けた香港の民主派新聞蘋果日報「読者がいる限り、記事を書き続ける」
10日、香港の民主派新聞紙蘋果日報が、香港で新たに設置された治安警察から捜索を受けた。設立者の黎智英は、「詐欺」、「外国勢力との共謀」の罪で、当局に逮捕され、尋問を受けた。この後、蘋果日報は、弾圧が強まろうとも、抵抗を続けると述べた。
「蘋果日報は戦い続けます。」
この見出しを支持する読者は、支持を表明するため、行列をつくって新聞を買った。その結果、通常7万部の部数を55万部に増やすことになった。
蘋果日報をまとめ買いして路上に置き、通行人が無料で読めるようにした人もいた。また、数千人が蘋果日報の Facebook 動画を視聴した。
蘋果日報を売るコンビニのある従業員は次のように述べた。
「香港の新聞が一紙だけになることは望んでいません。」
「新聞を発行する自由があります。」
インタビューを受けた通行人は次のように述べた。
「反体制派への政治弾圧、政治弾圧を恐れる空気が広がっています。あまりに露骨です。」
蘋果日報は次のように述べている。
「(捜索を受けた)昨日は、蘋果日報にとって、悪夢の日でした。さらなる嫌がらせ、弾圧、逮捕があるでしょう。私たちに恐怖を植え付けるためです。」
「それでも、読者がいる限り、記事を書き続けます。蘋果日報は立ち上がり、戦います。」
【亀田浩史訳】