前回は、コミュニケーションをとる上で、「自分の領域」と「相手の領域」があることを述べました。
また普段の何気ない会話の中で、私たちはあまり意識せずについ「相手の領域」へ入ってしまうことがあります。
そして、相手を不快にさせたり自分でも後悔したり、関係を悪化させるようなトラブルを招くことさえあるものです。
今回は、その普段の何気ない会話を例に示して見ましょう。
例えば…
「あなた、なぜゴミ出しもしてくれないの?」と言うと、【相手の領域】に侵入してしまっているのが分かりますか?
相手は「自分の領域」に侵入されると、たとえ正しいことでも責められたような感じがしてしまい反発してしまうのです。
この場合、【自分の領域】だけで話せば以下のようになります。
「私、今手が離せないからゴミ出ししておいてくれる?」
これだと、【相手の領域】に侵入してなくて【自分の領域】だけで話しているので、相手は内容を受け入れやすくなります。
もう一つ例を挙げると…
「今あまり仕事が忙しくないのなら、手伝ってもらえませんか?」と言うと、【相手の領域】に侵入してしまっています。
「この仕事は明日が期限なんだけど、私いっぱいいっぱいなので、手伝ってもらえませんか?」
これなら【相手の領域】に侵入してなくて【自分の領域】だけで話しているので、関係も悪くならず何もなければ手伝ってもらえる確率は高くなるでしょう。
ポイントは、私を主語にして事情や気持ちを述べ、そしてお願いの形で伝えることです。
これは以前に書いたアサーションのスキルにも共通したことになりますので、宜しかったら以下のリンクを参考にして見て下さい。
アサーティブな自己表現とは http://7kokoro7.com/archives/5507.html
アサーティブな自己表現の公式を使ってみよう http://7kokoro7.com/archives/5509.html
【カウンセリングご希望の方へ】
“ひとり”で悩まないで、ご相談下さい。
ご一緒に、お悩みやその問題と向き合っていきましょう。
心が楽になって、“なりたい自分”にきっと変われるはずです。