三角の鉄を、四角のスポンジが嘲笑する。
「何をそんなに必死になって、身を削っているんだい?」
鉄は無表情に答える。
「傷つけないためだ。」
鉄の角は、人肌を傷つける。
どれほど静かに転がっても、固い鉄の角は、人肌を傷つける。
丸くなれば、傷つけることもない。
鉄よりも堅いやすりで削れば、それも可能だろう。
しかし、鉄の意志よりも固いものは無い。
角を増やせばどうか?
三角よりも四角、四角よりも五角、五角よりも・・・
角が多ければ多いほど、球に近づくことは出来る。
ただし、無限角があるとしても、角があることには変わりない。
隣り合う点を直線で繋ぐ行為は、永遠に球にはならない。
固い鉄。
直線で結ぶしかない点。
傷つけまいとすれば、無限を超える角を持つ以外にはない。
愚直に身を削り、角を増やす
「僕は四角だけれど、人肌を傷つけないよ。柔らかいからね。」
スポンジが嘲笑う。
「身を削って角を増やすよりも、
体を柔らかくすればいいんじゃないか?」
ドヤ顔でスポンジがアドバイスをする。
鉄は無表情に答える。
「それで、この家を支えられるのであればな。」
鉄の意志は人を守ることは出来ても、
傷つけずに触れることが出来ない。
軟弱な心は、人を傷つけないが、
守ることは出来ない。
愚直に身を削る行為が偉いのではない。
それは、愚かな行為に他ならない。
しかし、それが必要であれば、ためらう理由もない。
Written by Z
「何をそんなに必死になって、身を削っているんだい?」
鉄は無表情に答える。
「傷つけないためだ。」
鉄の角は、人肌を傷つける。
どれほど静かに転がっても、固い鉄の角は、人肌を傷つける。
丸くなれば、傷つけることもない。
鉄よりも堅いやすりで削れば、それも可能だろう。
しかし、鉄の意志よりも固いものは無い。
角を増やせばどうか?
三角よりも四角、四角よりも五角、五角よりも・・・
角が多ければ多いほど、球に近づくことは出来る。
ただし、無限角があるとしても、角があることには変わりない。
隣り合う点を直線で繋ぐ行為は、永遠に球にはならない。
固い鉄。
直線で結ぶしかない点。
傷つけまいとすれば、無限を超える角を持つ以外にはない。
愚直に身を削り、角を増やす
「僕は四角だけれど、人肌を傷つけないよ。柔らかいからね。」
スポンジが嘲笑う。
「身を削って角を増やすよりも、
体を柔らかくすればいいんじゃないか?」
ドヤ顔でスポンジがアドバイスをする。
鉄は無表情に答える。
「それで、この家を支えられるのであればな。」
鉄の意志は人を守ることは出来ても、
傷つけずに触れることが出来ない。
軟弱な心は、人を傷つけないが、
守ることは出来ない。
愚直に身を削る行為が偉いのではない。
それは、愚かな行為に他ならない。
しかし、それが必要であれば、ためらう理由もない。
Written by Z