九月の夜想曲 ~ブルームーン<九十九の涙に彩られた刻の雫>~

行間に綴られた言葉を、共に知る方へのメッセージ

ワンピース 第三夜

2020年03月03日 | 日記
 薄汚れたみすぼらしい人形。

 小さなちゃぶ台。

 音の出ないオルゴール。

 いたずら書きのある絵本。

 遊園地の入場券の半券。

 ギザギザのある10円玉。


 質屋に持って行っても、換金など望めず。

 物の価値は無いに等しいことでしょう。

 でも、それは、物ではないのかもしれません。

 他に替わる物の無い、唯一のピースかもしれません。

 人さまの大切にしているものを自分の尺度で測ることは、
 海を手持ちのスプーンですくうようなものです。

 自分の器の小ささの証明にしかなりません。

 人を大切にするということは、
 その人が大切にしているものを大切に想う
 ことのように思います。


                     Written by Z

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