彫刻家ジョルジョ・ブティーニの新作 | Espressoのブログ

彫刻家ジョルジョ・ブティーニの新作

これまで、友人からの誘いや知らせでフランスやイタリアを中心に旅を続けて来ましたが、街には時間を超えた物語が眠っていて、その雰囲気に触れた時、想像の翼を広げてくれます。

友人の彫刻家ジョルジョ・ブティーニは、十日に一度の割合で近況と作品の案内を知らせくれるのですが、南イタリア地方のプーリアがあるフォッジャ県の人口約2500人足らずの町アッカディーアに、ジョルジョの作品高さ30mの聖母子像を設置することが決まったよと、メールで知らせてくれニュース記事も添付してくれました。



ジョルジョの説明では、アッカディーアの歴史は古く記録によれば第二次ポエニ戦争の戦火で紀元前213年にこの町は破壊されたそうです。また、キリスト教以前の古代信仰ではフクロウの顔をした女神を崇拝しており、この古代石像は町で大切に保管されているとのことです。

このアッカディーアは、たびたび地震で被害を被り、1930年代の地震でこの町は破壊され、1980年の地震でも大きく損傷を受けてしまいます。ジョルジョは、地震の事も計算に入れ特殊な技法で聖母子像を制作しています。交通アクセスは不便な町ですが、完成の暁には是非とも作品を観に行きたいと考えています。

フィレンツェでも、彼の新作がアートホテル ヴィラアガペのフロント横に展示されています。このホテルはアルトチェトリの丘にあり、近郊にはミケランジェロ広場があります。この建物は1472年に建てられ、現在の様式になるのは1602年にガリレオ・ガリレイの友人が建物と庭園を増改築し、オリーブと杉が特徴の8ヘクタールの庭園に囲まれた建物となっています。



ガリレオ・ガリレイが住んでいたサン・ジョルジョ通りは、アルトチェトリの丘からアルノ川に向かって一つ先の丘にあります。アートホテル ヴィラアガペの建物は、16世紀から17世紀にかけてフィレンツェの貴族や文学者、芸術家や詩人が集っていたサロンとしても利用されていたそうです。

アートホテル ヴィラアガペ


彼はまた、プラトー郊外の教会建設に携わっており、教会のファサードや内部の祭壇などに作品が展示される事が決まっています。



彼は今、バカンス中ですが孫の様に可愛いゼーノの写真を送付してくれました。ゼーノ君は将来、父親を超えるアーテストになると確信しています。



右足首を痛め、完治するまで時間がかかりましたがほぼ痛みもとれてきており、涼しくなればイタリアに訪れたいと考えています。