2020年5月7日木曜日

コロナでミシンがやって来た

コロナヴィールスの影響で!?、わが家にミシンがやってきました。

SNSで多くの方が、手作りのセンスの良いマスクの写真を投稿されているのを見て、皆さん器用だなあと感心することしきり。
手縫いで驚くほどきれいに作られている方もいます。
スペインに来てから、ミシンがあれば…というシチュエーションが何度もあったけれど買うには至らず、そういえば、赤ちゃんの部屋のカーテンは手縫いで作ったのでした。

もともと家庭的な女性ではないので、細やかな手仕事の裁縫は大の苦手。
小中学校の家庭科で作ったブラウスもパジャマも採寸間違いだったのか、小さく作ってしまって着れませんでした。

反して、89歳の今もワンピースを作り続ける裁縫が得意な母は、足ふみミシンで私と妹にお揃いのワンピースを作ってくれたものです。
ミシンの上に置いたトランジスターラジオから流れていた音楽は、民謡、歌謡曲からクラシックまでジャンル不問でバラエティに富んでいて、私がジャンルを問わず音楽が好きなのは、そこから始まっているのだと思います。

ミシンと言えば、ボビンケースという部品があったなあと記憶を辿っていると、資生堂の化粧水とミシン油が入り混じったような母のミシンの匂いが蘇ってきました。
私もミシンでカタカタとおもちゃ代わりに何かを縫って遊んでいた記憶はある、ということは、自転車とかスキーと同じで長年使っていなくても、ミシンを前にすえれば勘が戻ってくるかもしれません。

何気なくドイツ系スーパーのオンラインをのぞいてミシンを検索してみると、ベーシックながらもきちんとしたSINGERのミシンが100ユーロ、でも売り切れと出てきて、無性に欲しくなりました。

横で筋トレ中の次男にもらした「あーあ、Lidlの欲しいと思ったミシンが売り切れ…」
のつぶやきが、まさか数日後の母の日のプレゼントになるとは思いもせず。

5月3日母の日に、「ジャジャーン!」と息子達から見せられた、Lidlのミシンのオンライン購入書。
昨年までは、考えるのが面倒な時のスペインのお助けプレゼント、Caja Rojaと呼ばれるネッスルのチョコレート詰め合わせがお決まりだったのに、遂に二人とも勤め人になったんだなあと感慨もひとしおです。
とは言え、イベント音響映像会社勤務の次男はコロナ禍でもれなく準失業で、その先はおそらく完全失業。先行きは全く見えません。

電動ミシンは使ったことがないけれど、基本は足ふみミシンと同じはず。
完璧な説明のYoutubeを発見して心躍ります。スペイン語が聞き取りやすく、わかりやすく無駄がなく、見事なまでに細部まで説明してくれています。
直線縫いまでこぎつけました。
Kukiさん、Mil gracias!!



「で、ママ、何作るの?」
「ん。。。。。。。。。。」

「マスク、作る?」
「多分作らない。」

「そしたらママ、どうしてミシンが欲しかったの?」
「ん。。。。。。。。。。」

まずは直線縫いの練習から始めます。全てはそれからよ!

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