ロサンジェルス、お前もか…混沌のスーパーマーケットとチキンの靴屋風 | COCOのおいしい話

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*Los Angeles, you too?  Gin's Shoemaker's Chicken*

 

ちょっと間が空いてしまいましたが、お元気ですか?

 

久しぶりの記事は楽しいものにしたかったのですが…コロナウイルスの影響が、全米に…ここLAにも、忍び寄って来ているのをヒシヒシと感じる今日この頃であります。

 

 

我が家では食料品、日用品の買い出しは、原則として土曜か日曜の午前中に、夫銀之丞と二人で行くことにしています。

 

今朝、ワシントンDC在住の姉のジャスミンに電話をしたら、週末の買い物から帰ったところだという彼女が言うことには。

 

いつもより早めの時間に行ったにも関わらず、駐車場がいつになく混んでいて。

 

入ってビックリ、常にない人出で、ガラ空きの棚が目立っていたとのこと。

 

いつもは入り口に山と積まれているバナナやリンゴも売り切れで。

 

「アンタ達も買い物に行くなら早めに行った方がいいよ〜」とのアドバイスに従い、いつもよりは早い10時過ぎに、いつものスーパーに出向きました。

 

トイレットペーパーは先週買ったばかりなので今日買う必要はなかったのだけれど、日本と同様、どういうわけかあちこちで品切れ状態だと聞いていたので。

 

「あったら買っておいた方がいいかなぁ?」と、店の入り口で夫に言うと。

 

「イヤ、問題(になっている風潮)に加担するようなことはしない方がいい」。

 

…そうですね、私みたいなのがいるから、本当に必要な人に回らなくなるのですよね。

 

ウウム、銀之丞はやはり清く正しいヒトであるな…と、我が身を反省しつつ、カートを取って店に入ろうとするも…。

 

カートが、ない。

 

夫銀之丞がレジのそばに放置してあったのを素早く取って来てくれたので、ホッとして店内を見渡すと…。

 

いつもの3倍は混んでいる店内。

 

既にレジには長蛇の列が出来てます。

 

うっそーん!?(◉ω◉;/)/

 

こんなの、感謝祭やクリスマスの前日くらいしか見たことないよー!?

 

トイレットペーパーやティッシュ、ペーパータオルの棚はすっからかん。

 

消毒液やハンド用サニタイザーの類は言うに及ばず。

 

食料品も、チーズやバター、ヨーグルトの棚にも空きが目立ちました(牛乳は問題なく変えました)。

 

夫が今夜のチキン料理に使うイタリアン・ソーセージを買おうとしたら、いつもの「Mild」は売り切れで「Hot」しか残っていない…。

 

鶏肉や豚肉の棚も空っぽで(何故か牛肉は割と残っていました)、確かウチの冷凍庫にもも肉が何切れか残っていたからそれを…と思ったところ、お店の人が補充に来て無事ゲットできました。

 

野菜は玉ねぎの他は欲しいものは全部買えましたが、レジが35分待ち!で、これは今までの最長記録です。

 

いつもは堪え性のない夫^^が、涼しい顔で並んでいたのが不思議だったのですが、先日の予備選挙の投票所で、28度を超える猛暑の中、戸外で1時間待たされたことに比べたら何でもなかったそうです。

 

それにしても、私たちを含めた買い物客が皆、不安そうな顔をして戸惑っているのが分かりました。

 

「ロシアのマーケットみたいだなぁ」とは夫の感想(行ったことはないそうですが)。

 

私は「戦時中はこんなもんじゃなかったんだろうな、買えるものがあるだけいいんだろうな」なんて考えていました。

 

いえ、戦時中まで遡らなくとも、日本の震災後の物資不足はもっともっと深刻だったんですよね。

 

いつまでこんな状態が続くのか先が見えませんが、余分な買いだめは控えて過ごそうと思います。

 

来週はトイレットペーパーが買えるといいんですけど…⭐︎。

 

 

さて、そんなこんなで、いつもよりちょっとスパイシーになった、夫が作ってくれた夕食です。

 

 

*Shoemaker's Chicken

 

夫がネットで見つけたイタリア料理なのですが、何故か料理名は「靴屋さんのチキン」でチキン・スカルパリエッロ(Chicken Scarpariello)、英名は「Shoemaker's Chicken」。

 

スカルパリエッロ、スカルパリエッロ…今日こうしてブログに書いてますが、明日になったら絶対忘れている自信、あります!(シューメイカーズ・チキンでいいや、シューメイカーズ・チキンで…^^;)。

 

ちょっと調べたところ、南イタリアの忙しい靴職人が短時間で作ったことが始まりだとか。

 

イタリアンソーセージと瓶詰めの黄色い唐辛子の酢漬けを使うので、ソースに複雑な旨味が出るんですよ。

 

イタリアンソーセージはハーブやスパイスを混ぜた豚ひき肉を腸詰めにした、生のソーセージですが、私はこれを使った白いんげんのパスタが好きでたまに作ります(大昔の記事ですが→「白インゲンのパスタは白インゲンを抜くように言って」)。

 

 

靴屋風チキンは、2〜3人分として、塩胡椒した鶏もも肉2〜4切れの表面をオリーブオイルで色付くまで焼いて取り出します。

 

同じフライパンに皮をむいたイタリアンソーセージ一本を入れ、ほぐしすぎないように炒めてこれも取り出します。

 

ここに薄切りの玉ねぎ1個分と細切りにした赤と緑のピーマン1個ずつ、にんにくのみじん切り(と、本当はここでオレガノも入るのですが、私があまり好きではないので夫はいつも省いてくれます)を入れ、さっと炒めます。

 

小麦粉大さじ1を振り込んで更に炒め、瓶詰めの唐辛子1/4カップ、チキンストックを3/4カップ、唐辛子の瓶詰めの汁少々を入れて混ぜ合わせます。

 

鶏肉とソーセージを戻し入れ、350℉(=180℃)のオーブンで20分程焼いて出来上がり。

 

 

 

 

時短と言えるほど手軽には出来ない気がしますが、どうでしょう?

 

瓶詰めの唐辛子にもマイルドとホットの2種類あって、夫は今日は両方使ったそうです。

 

今日はソーセージも「Hot」を使ったので、いつもよりずっと辛めでした。

 

 

 

 

黄色い唐辛子って辛そうに見えないけど、これがナカナカどうして…!

 

私はシャルドネを飲みつつ美味しくいただきましたが、夫は頭のテッペンから汗が止まらないようでした。

 

夫はいつもこの料理にはフレンチ・ブレッドを付け合わせますが、スパゲティやペンネかリガトーニ、キオッチオーレのようなショートパスタと合わせても、美味しいソースが無駄なく楽しめそうです…今度提案してみよう。

 

 

今日はスーパーで玉ねぎが買えなかっただけで(買い置きが一個あったので今夜の夕飯は間に合いました)特に実害はなかったとは言え、一部のガラ空きの棚と混雑ぶりには軽いショックを受けました。

 

ふた月に一度楽しみにしている大相撲も、観客なしの中継は盛り下がるし…(力士の息遣いや行司の声がよく聞こえるし、見たことのないガラガラの観客席の眺めが面白いと言えば面白いですけれど)。

 

毎月の楽しみであったLAフィルのコンサートも、3月12日以降の今月の公演は中止と発表されました。

 

夫は去年から在宅ワークに切り替えて、基本家で仕事をしているので感染のリスクが少ないのは幸いです。

 

私も習い事を含め、不要不急の外出は避けて過ごしています…いい機会だから、本と洋服の整理でもしましょうか。

 

とにかく1日も早く収束することを願って…。

 

皆さまも、どうぞ元気にお過ごし下さい。

 

 

 

 

 

 

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