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前回の続きです。

 

4日にもなると利用者の顔と名前もおおかた一致するようになり、その障害特性についても把握できるようになってきてきた。短時間の休憩では偏らない利用者とのコミュニケーションを少しでも図れるよう意識していた。一部の利用者の中には私の名前や特性について理解してくれる人も出てくるようになった。私としてはここは1人でも多くの利用者の特性を把握してその人たちにどのような支援が必要なのか考えなければいけない状態だった。

 

4日目は、パチンコ店で使用されるとみられる景品の箱詰めだった。これはお菓子の種類と個数、商品の向きさえちゃんと入っていればいいが、これにも誰が見ても分かるマニュアルがありそれに基づいて正確に行われていく。

 

このお菓子の箱詰めはそれほど時間はかからないので、次は食品向けのトレーのカウントと袋入れと結束の作業に戻る、日数が経過するにつれて利用者の間でも私の話題についても上がるようになった。私は差し障りないことについては答えるが自分の住所などの個人情報については「●●のあたり」などと曖昧に答えることが暗黙の了解となっている。

 

この日は別の作業が入ってきていたが職員は1人で対応できるとのことで私たちは引き続きトレーの作業をすることになった。みんなこの作業は慣れていてかなり早いスピードで進んでいく。資材がなくなりそうになったら近くの委託先に納品して新しい資材をもらって作業が継続することになる。

 

 休憩時間や作業が終わってからの比較的時間が取れるときはこの20代の女性が私を話そうとしない。さすがに私も他の人とも話をしたいからと言ったこともあったが、あまり効果がなく、ゲームやキャラクターのことを中心に延々と話を続ける。私も他の利用者の見送りがありそれを優先してやるのだがそれでもこの女性は私が仕事を終わるのを待っていた。遅くなるので早く帰るように促すが、5~10分付き合わされることもあった。

 

話は次回に続きます。