ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

長唄三味線演奏家 杵屋五司郎先生の三味線教室に1日体験入門

2018-12-15 | 習い事

長唄三味線演奏家の杵屋五司郎先生の門下生による「おさらい会」に伺ったミモロ。「三味線って、よく知らない…でも、すごく素敵な音色・・・演奏してる生徒さんもカッコいいね~」と、すっかり三味線に心惹かれた様子。

「ミモロちゃん、ぜひ一度、お教室来て、実際に三味線に触ってみませんか?」と、お教室に通われているお友達の小酒さんに声を掛けていただきました。
「え~いいんですか?」「はい、どうぞ」
杵屋五司郎先生からもお許しをいただき、さっそく京都でのお教室に1日体験入門させていただくことに。

先生は、国内外でさまざまな演奏会を行ったり、作曲なども手掛けるすごい方。東京芸術大学などいろいろな大学の講師もなさっていらっしゃいます。東京を中心に、京都、島根、熊本、福岡などでお教室を主宰され、多くの人に三味線のすばらしさを教授なさっています。

京都では、月2回、御池通のそばでお教室が開催され、京都の門下生たちがお稽古に通っています。

「こんにちは~本日はよろしくお願い致します」とご挨拶して、まず、小酒さんのお稽古を見学させていただきました。

お稽古は、マンツーマンの個人指導。先生の長唄に合わせ、いっしょに三味線を演奏します。
 
ミモロは、そばでじっと見つめていました。

三味線の楽譜は、漢字と数字が書かれたもの。長唄の歌詞の横にある小さな数字が、三味線の糸と棹の指の位置を示しています。

「ピアノの楽譜みたいじゃないんだ~」初めて見た三味線の楽譜に興味津々のミモロ。

「では、ミモロちゃん、やってみましょう~」と先生に言われ、まず、三味線の組みたてを学ぶことに。
練習用の三味線は、黒いスーツケースに入っています。「あれ、バラバラなんだ~」
袋から胴を出します。
それに棹をさしてゆきます。
 

次に、3本の糸を張ります。「あれ~糸って3本糸巻きに巻かれていて、先端はキレイな紐になってるんだ~」
 
その部分は、「根尾」というのだそう。

慎重に糸を延ばして、胴の下の部分に紐を引っ掛けます。そして程よい加減に糸巻きを撒いて糸の余分な緩みを調整。
  

三味線でとても大切で繊細な部分「駒」を胴と糸の間に入れて、隙間を作ります。
 
駒の位置は、根尾から指2本分ほど。ミモロの場合は、腕の幅です。

「これで三味線の準備できた~」糸は、構えてから音を調整します。


お教室では、三味線の貸出ができるので、お稽古に通う人は、バチと指かけ、手ぬぐいと膝ゴムという三味線が膝からずれないためのものを用意します。


「では、ミモロちゃん、やってみましょう~」「は~い」初めてバチを持ち、三味線の胴を抱えます。
「ヨイショ」

「う~身動きができない~」

「おや、ミモロちゃんには、大きすぎますね~今度、小さな三味線用意しましょうね~」と、なんと優しい五司郎先生。

ここからはミモロに代わり、私影の声が体験します。
初めて手にした三味線は、思ったよりずっしり。まずは、音を出すことより、弾く姿勢を整えることが大切。
背筋を伸ばし、腕の位置、そして三味線の位置をしっかり覚えることが基本です。

バチの動かし方も、しっかり基本の形を覚えないと、うまく糸をはじくことができません。
その練習をしていると、緊張のあまり腕がつりそうに・・・。

左手は棹の上の糸を抑えます。左手で棹を持つというより、三味線は、膝の上でバランスをとり、安定しているのです。演奏中、左手で楽譜をめくることもできるのです。

手元を見ないで、バチが自由に3本の糸を動けるようになるには、まず体が覚えるように練習を積む必要があります。

「なかなか素直を動きですね~」とやさしい先生のお言葉をいただきました。
音を奏でる楽しさは、なんとも心躍るものがあります。

「初めて体験させていただき、それ以来、夢中になって・・・」とおっしゃる小酒さん。まだ1年足らずながら、おさらい会でも演奏する上達ぶり。「ホントに楽しくて毎日弾いてます」と。

三味線は、歳を重ねても楽しるもの・・・年齢に関係なく始められるものだとか。

「お稽古始めてから、和服を着るのが楽しみになりました。それまであんまり着たことなかったんですよ」と小酒さん。三味線との出会いで、新たな世界が広がったのだそう。イラストレーターである小酒さんは、三味線の入門カタログの作成や体験談の執筆などもなさっています。

体験入門を終え、三味線のお片付けを…

「あの~この胴の革ってネコ?」とやはり気になるミモロ。「これは犬の革ですが、演奏用のものはネコの革です」と
「この辺の革かな?」
と、お腹を指さされ、「え~そこ~」と震えるミモロ。日本で生産される革はなく、今はすべて東南アジアからの輸入品だそう。「ミモロちゃんみたいに小さなネコの革は使いません」「あ、そう~」とちょっとホッとした様子。

「はい。お片付け完了!」


杵屋五司郎先生、そして小酒さん。素敵な体験をありがとうございました。

三味線をやってみたいという方は、ぜひ「杵屋五司郎」先生のホームページをご覧ください。教室のご案内なども掲載されています


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