酒さという赤ら顔があります。
ストレスやホルモンのアンバランスで発症するといわれています。
冷たい水で顔を洗うとひりひりする痛い、いつもかゆみやほてりがあります。
青山ヒフ科クリニックにも多くの酒さの方が来院されます。
酒さの方の特徴として、高糖質食、高脂質食を好む、
肥満傾向がある、
そしてストレスを抱えているということがあります。
職場で赤ら顔が気になって、顔をあげられない、上司に対人恐怖症と診断されて
精神科受診をすすめられた、つらい毎日。
大学病院で婦人科でホルモン療法をしたら赤くなって治らない。
仕事が忙しく、週7日働いている。忙しい毎日。
そのような方が、ついつい甘いものを食べたり脂肪分の多い食事の摂取を継続すると発症します。
今までは一生治らないといわれてきました。
これらの方は肥満傾向の方が多いようです。
高齢の方で酒さが落ち着いている方が大腸検査で腸の洗浄をしたら再発したという方もいました。
これらの方の特徴は関連がないようですが、実は炎症を起こしやすいという関連性があるのです。
つらい毎日、忙しい毎日はストレスとなり、副腎皮質ホルモンや男性ホルモンが増加して皮脂分泌を促進します。
その結果皮脂を餌とするアクネ菌が皮膚で増加します。
アクネ菌が分解して生じた遊離脂肪酸や、産生した毒素が皮膚に炎症を起こします。
高糖質食、高脂質食は腸の善玉筋を低下させ、悪玉菌を大量に発生させ、腸に炎症を生じます。
悪玉菌が産生したLPSという毒素は腸から吸収され、皮膚、脳、など全身の組織に炎症を起こします。
さらに腸を洗浄すると善玉菌が流されていまい、悪玉菌が増加する可能性があります。
脳に炎症が起こるとうつ状態となり、やる気がなくなります。
やる気のない時に、強制仕事モードになるとストレスはさらに増加して、全身にノルアドレナリンが増加します。
その結果腸の悪玉菌が増加します。
肥満傾向のある方は、脂肪組織で炎症が起こり、炎症性のサイトカインが全身を循環して
全身の炎症を起こしやすくなります。
過剰な脂肪組織でなぜ炎症が起きるかはまだわかっていないのですが
可能性として虚血による細胞の壊死、過剰な組織を除去しようとすする
防衛反応が推定されています。
肥満の方では血液中の炎症を起こすサイトカインや蛋白分解酵素が上昇し
炎症を抑制するビタミンCのレベルが低下しています。
ビタミンCは脂肪組織での炎症を抑えるために表皮されます。
ビタミンCは内皮細胞を大きくして血管の透過性を減少させて炎症を抑える作用を持っています。
ビタミンCの減少もまた、血管を緩めて炎症を起こしやすくします。
このような状態は異常ではなく、誰にでも起こりえるストレスに対する全身の防衛反応と考えてください。
食生活の改善が必要です。乳酸菌、ビフィズス菌を積極的に取り、糖質、脂質を避けて、腸の炎症を抑えましょう。
食事の量は腹8分としてして皮脂分泌と腸の炎症を抑えましょう。
そして皮膚の炎症はスキンケア、イオン導入、や電子穿孔による導入があります。
そして全身の炎症を抑えるのが、ビタミン剤、グルタチオンなどのアミノ酸の摂取です。
快適な運動は炎症を抑える作用を持っており、高い抗ストレス作用を持っています。
酒さのかたにビタミンABCのイオン導入や電子穿孔を行うと赤みは大幅に低下します。
ビタミンABC + グルタチオンの導入をすることで赤みは一層低下します。
脂漏性皮膚炎の方の赤みもビタミンABC+グルタチオンで消失します。
ビタミンABC+グルタチオンのスキンケアやトリートメントはより高いレベルで
赤ら顔を治しアンチエイジング作用を発揮します。