最近、コロナウィルスの影響で街を歩く人々も減ってきました。
大勢の方がいつ感染するのかもと、おびえながら毎日を過ごしていることだと思います。
僕もその一人です。
先日ビタミンの摂取、ストレスを減らすことが大切と述べました。
とても興味深いコロナウィルスに対する記事が目には入りました。
それはBCG接種をしているから日本でのコロナウィルスの感染が少ない可能性があるという内容です。
2018年にオランダのグループからBCG接種をした人としていない人に無毒化した黄熱病ウィルスを
接種すると、BCG接種したグループでは血液中のウィルスの値が1/5に低下するという論文です。
メカニズムとしては貪食作用を発揮する免疫担当細胞である単球が大きく変化して
免疫反応を引き起こすIL1βやIL6の値が高くなっているという報告です。
元の論文はオープンアクセスなのでそれを改変した図を上に示します。
メカニズム的にはサイトカイン分泌を増やす方向に遺伝子の発現がモディファイされているということでした。
現在オランダではBCG接種をコロナウィルスに対して行っているそうです。
この報告がサイエンスという非常に格調高い雑誌に3月20日に掲載されました。
単球は好中球と並んで自然免疫の際に中心として働く細胞です。
先日報告したように、ビタミンABCは過剰なサイトカインや活性酸素の産生は抑制するが
免疫の中心となるマクロファージの貪食能は増加して免疫力を強化すると報告しました。
東北大学大隅典子先生のブログに大変興味深いが記事があったので報告します。
下は大隅典子様のブログにあった図です。
日本を含む薄茶色の国は現在BCGの予防接種が実施されている国です。
紫の国は以前は行っていたが今はBCG接種を行っていない国です。
アメリカやイタリアなどの濃い茶色の国は BCG接種の普遍的プログラムがない国です。
イタリアやアメリカでは急激なコロナウィルスの感染者の増加がみられていますが
これらの国の方はBCG接種を受けていないのです。
日本では全国民が弱毒化した結核菌を摂取するBCGを摂取しています。
先日ビタミンABCが細菌やウィルスに対する免疫力を上げる、
その主役になるのは感染した細胞を貪食するマクロファージと報告しました。
血液中の単球が進化あるいは分化するとマクロファージになります。
これらのことよりBCG接種した日本人は、強化された単球をもち
ビタミンを摂取することにより、ますますコロナウィルスに対する抵抗性が増加する可能性を示唆しています。
今までは握手をしない、手洗いをこまめにする、マスクをするからなどと説明されていましたが
なんと子供の頃に受けたBCG接種がコロナウィルスの感染を抑制するのに役立っている可能性があるのです。
僕と青山ヒフ科クリニック、ドクターケイの職員全員は定期的にカクテルビタミンの静脈注射をしています。
ひとりひとりが今できる努力をすることが大切です。
日本や世界でのコロナウィルスの感染が一刻も早く収束することを願っています。