Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

嗚呼、臭気判定士...

2020年11月05日 23時59分59秒 | 資格取得系

【それはちょうど20年前に】


平成12年(西暦2000年)に悪臭防止法第12条に基づく臭気測定業務従事者(以下、「臭気判定士」という。)の国家試験に合格した当方。


その前年にこの試験の受験に失敗しているだけに、本腰を入れて翌年ようやく手に入れた化学の資格だった。
(初回は半ば諦めの気持ちで受験してしまったんだよなぁ、そりゃ徹マン明けで臨んだら落ちるわなww)


この試験のポイントは、まあまあ厳しい合格率もさることながら、確率論も多少理解しておく必要もあるほか、自身の鼻が正常でなければならないという条件があるところだろう。


つまり、どんなに知識があって数学が得意であっても、鼻がダメなら臭気判定士とはなれないということだ。
(当時の職場事情として、臭気判定士が不足していたこともあったから、オレの取得はマストだった背景もある。)


当時は、今ほど知られた資格(今でもマイナー系の資格なのかもしれないが)ではなかったものの、当時は臭気判定士として各種証明書に名を入れて外部に書類を発行できるという責任も相まって、背筋も一層伸びたうえで所属の業務に勤しんだんだ。



【転職した先でも保有】


しかし平成19年には、その職場を辞めてジャンルの異なる別会社に転職した。
別会社では一度もそのことを披露できる場所がまずないことを知ったうえでの転職だった。


転職先では、もちろん臭気判定士として活躍できる機会が(結局今まで)全くないセクションだったが、この資格に誇りを持っていたため、5年に一度更新しなければならない作業も毎回手弁当で参加していたし、資格保有名簿にも登録していた。


まあ都度12000円程度の出費は、一切有効活用する場がなくても、その資格の保持する大変さと保有するプライドを維持するために支払っていたのかもしれない。



【更新には検査がある】


自動車の運転免許と同様に更新するには前述のような手数料を支払うほか簡単な検査がある。
その検査に合格できないと、どんなにお金を積もうと免許の更新が出来ないわけだ。


その検査とは、鼻の検査であって、全5問のテストをすべて一切間違えずに合格するというもの。
日本人の8割くらいの人は難なく合格できるものだから、自分もこれまでの更新時の検査において一発で通過していた。


まあそれが、普通の嗅覚を持っているという証明でもあるわけなのよ。
(喫煙者でも普通に合格できる試験だから、よほどの異常をきたしていない限りは合格できる簡単なものなんだよ。)



【結果はご想像のとおり】


オレはこの度、その検査(嗅覚試験)に落ちたんだ。
しかも1つ2つの間違いではなく、5問中4問もカスることなく不正解だったんだ。


さらに言うなら、その当たった1問もはっきりではなく「なんとなくそうじゃないか」答えたものだったので、野球で例えるならノーヒットノーランは免れたものの、ほぼ完封負けだった状態といえようか。


お金を払えば、更新期限まで何度でもその検査を行うことができるのだけど、そこまで惨敗だと再受検する気にはなれなかった。(何度やっても無駄であることを認めたワケ。つまり諦めたということね。)


この事実と判断は、まったくその資格を発揮する出番がなくても20年頑張って維持してきた臭気判定士という資格を失ってしまうということでもあるんだ。



【事実は受け入れ難いが】


自分が今の職場に転職した際には、「化学分野」の強い資格を保有していたから採用されたのだと思っている。
それはズバリ、臭気判定士という資格も重要なファクターだったに違いない。


つまり、その資格を失ったわけだから、これに変わるような強い化学的な資格を取る必要があるということになる。
資格マニアとしても一つの重い資格を失うということ自体が大ショックだったけどな。)


要は、今の職場において「化学」という看板が無くなるという評定をされる恐れもあり、一兵卒に落とされる可能性も否定できない状態となったわけだ。(さすがにクビにはならないとは思うが)


そうなれば、公害防止管理者の水と大気の一種という資格だけでは、なんともカッコがつかないため、何か強い資格が必要になってきたともいえる。



【そもそも論】


自分は煙草を平成23年(2011年)にスパッと止めているし、香水を使うタイプでもない。
(ただでさえデブとは清潔感が無いように見える不利があることを自覚済み。そのあたりはメッチャ気を使っているつもりなんだけど。



参考までにたばこと嗅覚の関係性は証明されていないし、臭気判定士にも多くの愛煙家がいることは事実なので、自分がタバコをやめていなくても嗅覚が以上になることはなかったといえるのだ。


じゃあどうして、自分の鼻が壊れてしまったのか?
それは今の職場環境にあると断言できるんだわ。



【嗅覚を失った最大の理由】


自分に香水をつける習慣はなくても、無茶苦茶な量を付ける人が人事異動で同僚となるケースがある。


多少というか人並みに付臭させる人ならば、一切の問題はないのだけど、尋常ではないボリュームを短時間でジャンジャン振りかけるという異常者がある年度から同僚になったんですわ。



いわゆる香害ってやつですな。



そういう人ってわが職場グループでは有名人で、どこのセクションに所属しても1年で異動させられるタマのひとであり、きっとどこの会社でもなかなかいなそうな存在の人だと思う(ハッキリ言って異常者だからな)


ところが、毎年のように移動するはずの同氏が同じ配置で何年もオレと同じ職場に所属しているんだよね。
ほかの職場のグループの同僚はみんなが大喜びするけれど、こちらはみんなが大うんざりってやつですわ。
(これが本当の鼻つまみ者ってことでしょうな。笑えないけど。)


自分も当初は活性炭入りマスクを2枚重ねにするなど自己防衛を図っていたが、マスク自体がすぐ破化してしまうほど強烈な臭気を放っているため、2週間ほどでそれをやめることになった。


ところが3年ほどたったある日、ピタッとその香水の匂いが消えたんだよ。
誰かが強く進言したのか、ついに改心したのかと思って嬉しかったので、すぐ同じ職場で働く同僚に確認したんだわ。


するとこんな回答が帰ってきたんだよ。
「少しは収まったのかもしれないけれど臭くないわけじゃないぜ?」


え?そうなの?
その彼はこうも続ける。


「オレも鼻がバカになって順応している可能性があるけど、相変わらずだぜ?」
「なぬ??そうなの??」


耳を疑った自分はそう返すしかなかったのだけど、まさかあの瞬間が、自分の嗅覚を失った瞬間になっていたとは「あの時」そうは思わなかったんだよ。



【何事も環境が大事】


臭気判定士に係る嗅覚検査に落ちてからというものの、おいしい刺身料理で出される魚がどれもトンと感じる旨味や味わいが薄くなったような気がしたんだわ。


嗅覚検査に落ちたその足で、オレが贔屓にしている刺身居酒屋に向かったんだ。
ショックが消えていない状態のまま、その店主の前で首をかしげながら刺身を食べていたのだけど、


「今日も自分が用意した刺身はバッチリおいしいでしょ~」と威勢のいい掛け声に、
「・・・ああ、そうだね。美味しく頂いているよ。」とギリギリの回答を返すのがやっとだった始末。


本当にいいネタだったのか、自分にはそれが確認出来なくなっていることも
自分自身にショックだった。


給料の良さだけで転職をしたけれど、今になってこれほどまで失うものが多かったということに、人生の選択を誤ったんだなぁとまで考え込んでしまう今日この頃となってしまった。



【蛇足/余談】


実は、自分でいうのもなんだけど、(当時までは)人より味覚センサーが優れているらしいのよ。
旅先や仲良くなった居酒屋店主などが実施する利き酒テスト(3~5択程度)において一度も外したことがないからね。


その昔、そういえば福岡の居酒屋で3種の利き酒を完璧に言い当てた一見のオレに対して、一品料理をサービスしてもらったというエピソードを思い出したよ、そこそこ自分の舌には当時自信があったんだよ。


だけど最近訪れた別の海鮮系居酒屋において、鮮魚7点盛りを頼んだのだけど、まったくどれも味がしなかったんだわ。
脂が全くない魚たちだったという事実もあるけれど、おそらく目を瞑って食べても違いは判らなかったと思うからだ。


本当に気になっていきつけのお店で何も言わずに頼んで食べた結果が前述ののとおりだったからね、
鼻だけじゃなく味覚も減衰してしまったとなると、今後の居酒屋ライフも楽しくなさそうだわ。







あーーー
色々、ショックでかいわ~~~~。




(これが嗅覚検査に不合格であった証。20年前、まさかこんな紙を突き付けられるとは当時のオレは考えもつかなかったことだろう。)


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