こんにちは。
明光義塾桃花台教室の大矢です。
さて、前回は過去問を配ることに対してお話をしました。→気になる方はこちら
では、
・過去問がなくても得点は取れる
・過去問は非効率な可能性がある
ことについてお話いたします。
まずは得点を取るために勉強をどうやるか?
テスト範囲表をよく見ましょう。大抵、教科書とは別のワークが範囲にありますよね。
また、プリントが範囲に入っている場合は注意です。
過去の問題を見るとこの2点からの出題が非常に多いです。
それは当たり前で、授業で取り扱う教科書だけでは問題の種類は少ない、
範囲表を配る以上はその範囲から出題する。
学校の先生はテスト勉強をしているかどうかをテストで知るために問題を作成します。
なので学校ワーク、プリントを隅々まで繰り返すこと。
丸暗記ではなく、理解して数字等が変わってもできること。
これが鉄則です。
それを実施するためには、スケジュールの目安と理解する場は必要です。
また、定規使用と書いてあれば→作図問題が出る可能性大
と範囲表を読み込んで推測します。(推測する能力は今後も大事になる)
次に、過去問は非効率な場合がある
についてお話します。(全て同じ問題が出る場合を除く、その場合は公平性を欠くので学校にクレーム入れるべき)
大前提としてテスト範囲からテスト問題は作成されます。
200~300問くらい種類がある中で約50問程度選択されるわけですね。
ということは過去問やったところで学習漏れがあることは明白。
作成する先生によっても選択は様々。
中学校は1年を担当していた先生は次年度は2年生に繰り上がる場合が多い。
作成する先生が変わることが多い。
また、よく起こりがちなのが、昨年と範囲が違うこと。
間違えて範囲外も勉強しているなんてことがあったら非効率どころではない。無駄!
過去問を渡されるだけでは判断がつかない生徒も多い。
出題元の確認、範囲の確認をするだけで時間ロス。
そして、問題なのは目標点に対する対策
例えば目標60点(平均点くらい)の生徒が過去問をやって、最後の方についている難しい問題に通常の2倍以上の時間を使って学習したとする。しかし、前半の基礎問題は過去問に出たパターンはできるけど、その他のパターンができない場合がある。難問もあっていればよいのだが、数字が違い、計算方法が違い、得点にならない。
ということがある。
つまりは基礎からの学習をしないといけない生徒が
過去問のせいで応用を行ってしまい失敗する場合がある。
「過去問のみ勉強してその他勉強しない」という生徒もいる。
論外です。その先の受験や範囲がかぶる期末テスト、実力テストのことを考えていない。
学び漏れがあることはもちろん。
苦労することからも逃げてしまっては身につくものも身につきません。
暗記力の低下、思考力の低下につながります。
以上です。
皆さんの勉強の参考になればと思います。
過去問は諸刃の剣、安易に与えるものではないと思いますね。