パンセ(みたいなものを目指して)

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今年一番の本かも「職業としての政治」M・ウェーバー

2019年06月16日 16時30分16秒 | 

名前は知っていて気になっていたが、難解そうな文体にその気になれずにいたが
急に「今だ!」との内側の声が聞こえて手にしたのが、マックス・ウェーバーの「職業としての政治」

これが読みにくいどころか、次から次へと興味が刺激されてとうとう一日で読み飛ばしてしまった
(これはミュンヘンの学生に向けて行われた講演をまとめたものらしいが
 そのせいで「権力と支配」より随分わかりやすいものになっていたのかもしれない)

読む前は職業政治家として「政治によってに生きる」と「政治のために生きる」と分けられ
その倫理的なことを扱っているかと思いきや、その予想はまるっきり外れ
呆れるほどの広範囲に渡っての分析、政治家当事者の心理的傾向、そしてその周りの人々の行動などなど
が細かく紹介されて、その一つ一つがリアリティを持って迫ってくる
(ジャーナリストの問題も出てくる)

今は読んだばかりで少し興奮状態
だが、とても大事な本を読んだ実感が体全体を覆う
この本は今年一番の本かもしれない、今はそんな気がしている

この本が今の日本でよく読まれて、その肝心なところを理解されているならば
日本の世の中はもう少し良いものになっているのではないか、、、と思われてならない

ところで、日本人でこの手の全人格的な本を書ける人は誰がいるのだろう

 


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