よっちんのフォト日記

Shigou, Katsuragi Town, Wakayama Pref.

さてさて、11月9日の土曜日ですが、ワタクシは正月用の串柿の産地として有名な
和歌山県かつらぎ町の四郷（しごう）を訪ねようと、朝の7時半に自宅を出発し、
ちょうど1時間で四郷の中の一番高い場所にある神野の集落に到着しました。


四郷地区は、400年前から串柿の特産地として長い歴史と伝統を育んできました。
西日本の正月の飾り物として欠かせない串柿づくり。11月、串柿作りが始まると農家の軒先や周囲の柿場(干場)に
柿が一斉に吊るされ山里は柿一色に染まります。ワタクシはこの風景が好きで、これまで何度も訪ねているんですよ。


串柿は正月の鏡餅に使われるのですが、串柿を添えて飾られる鏡餅は、日本神話に出てくる、三種の神器を表しています。
丸い餅は「鏡」、上にのっている橙は「玉」、串柿は「剣」を意味しているんですよ。


串柿の生産量の90％は和歌山県で生産されているそうで、その大半がここ四郷地区で作られています。
例年、10月末くらいから串柿づくりが始まり、11月の下旬まで柿が干されているんですよ。


干していくうちに乾いてしぼんでくるので、橙色がきれいに見られるのが１１月上旬～中旬です。
ですので、ワタクシはいつも11月の最初の頃の土日に四郷に行って写真を撮ってきたのですが、
今回、四郷に行ってみると例年よりも干されている柿の数が少ないんですよ。


農家のおばあちゃんがいたので、「今年は何時もに比べて柿の数が少なくないですか？」と訊いてみたら、
今年は気温の高い日が続いたので、柿の実が成るのが遅くなり、例年よりも串柿作りが遅れているとのことでした。
「来週くらいになったらズラーッと柿が並ぶんやけどなぁ」といわれました。ああ、残念。


とは言え、こうして串柿が干されている様子を眺めていると、「あぁ、秋が深まってきたなぁ」と感じます。
今年は平成から令和へと移り変わった年ですので、記憶に残る一年になるでしょうね。


この串柿が出荷されると、お正月を迎えることになります。年末年始が近づいてくると、なんだかワクワクしますよね。
ワタクシは年末年始に旅行に行くこともよくあるのですが、今年は家人の実家に里帰りの予定です。


紋クンを連れて、九州でのんびり過ごす年末年始になりそうですが、皆さんの予定はいかがでしょうか。

使用したカメラ：1、4、7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30


四郷と呼ばれるエリアは大阪府と和歌山県の県境に近く、和泉山脈の中腹に広がる地域です。
平地はほぼ無く、対向車が来たら難儀しそうな狭い道しかありません。
私はいつも「対向車が来ませんように」と祈りながら運転をしています。


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