2019年11月25日、「絵本で楽しむフランス語の会」の最後の講座が行われました。
良い思い出となるような終わり方にしようとメンバー全員の気持ちが一つになっていました。
誰に言われたわけでもないのにそれぞれが同じ方向を向いていたことに
年月に熟成された絆の確かさを感じると共に、それが誇らしくもありました。
限られた時間の中で何をすべきか、考えた末に、
「禁じられた遊び」を読み解くことにしました。
原作は「知られざる遊び」というタイトルの宗教的価値観の色濃い小説で、
十字架を弄んだミシェルとポーレットは神の怒りに触れ、ミシェルの死という結末を迎えることになります。
映画では反戦を前面に打ち出すことで、諸悪の根源は戦争とそれを引き起こした愚かな大人たちにあることになり、
ふたりの禁じられた遊びは美しくも悲しい物語となって、観客の心の琴線を掻き鳴らします。
死を理解できなかったポーレットがミシェルとの別離から死は永遠の別れであることに気付き、
「ママ、ミシェル」と叫びながら消えていくラストシーンは涙なくしては見られません。
ストーリーに沿って登場人物の深層心理を掘り下げていきましたが、
各自の経験や感性に基づいた個性的な意見に
芸術の解釈に正解はないことを改めて認識しました。
語り終えて、私たちを包んだのは、一つのことを共にやり遂げたという達成感と連帯感でした。
ハッピーカウントダウンはメンバーの誰が欠けても成り立たなかったでしょう。
その後は素敵なクリスマスカードの交換とシンプルなお茶会で、私たちの会は幕を閉じました。
写真の真ん中にちょこんと座っているウサギのボンボニエールはメンバーからのプレゼントです。
一生の宝物にしますね。私からメンバーへは左横にあるミニブック(これは見本)を送りました。
ハンドメイドで、表表紙には私たち、裏表紙には窓から眺めていた景色をプリントしました。
タイトルは、'' Au revoir et à bientôt! ''
L'annexe à suivre
まだまだ終わりません。乞うご期待!