車検整備-BMW 530i(E60)シフトダウン時の変速ショック改善も  | フリークのブログ

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車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>


車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)


◆◆お願い◆◆


本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>


◆◆◆◆◆◆◆

 

 

数年前になりますが、お客様がネット情報を参考に

ATの学習値をリセットした事をきっかけに、

減速からの停車直前、最後のシフトダウン時に

「ガクンッ!」とシフトショックを起こすようになってしまいました。

 

そのショックが余りに気になるので、

フリークでもAT学習値をリセットしたり、

ディーラーさんでも学習値をリセットしたりと、

今まで色々と手を加えて来ましたが、結局全く改善せず・・・。

 

2年ほど前になりますが、

ディーラーさんにも何か策が無いか聞いてみましたが、

実はディーラーさんでもこのショックに付いては困っていて、

ATF交換の際の学習値リセットをした結果、

停車直前のシフトダウン変速ショックが出だし、

その後ATFを変えたり再学習してみたりしたそうですが、

結局改善が見られない車が殆どだそうで・・・

 

 

諦めて頂くか、AT載せ替えを勧めるか・・・

そんな話を2年ほど前にしました。

 

 

今回は車検での入庫ですが、

この変速ショックをどうにかして解消出来ないか思い、

お客様のご希望もあり、再度トライしました。

 

 

 

結果、今回の車検整備の中で行ってみた、

ATF圧送交換 + 添加剤 + AT制御関連リセット

の3点セットで、以後変速ショックが無くなりましたので、

その流れも含め紹介してみます。

 

同じ症状でお困りの方、参考にしてみて下さい。

 

 

 

 

それでは説明に移らせて頂きます。

 

 

 

 

 

BMW E60 です。

非常に綺麗に乗られています。

 

 

 

 

 

 

ATFを排出。

交換後の比較がし易い様、ガラス瓶に採ります。

 

 

 

 

 

 

BMWの多くはプラスチック製オイルパンで、

ATFストレーナーもガスケットも一体型となっています。

 

 

 

 

 

取り外したATオイルパンです。

 

 

 

 

 

磁石に鉄粉が吸着されています。

ちなみにこのE60は、3年前にオイルパン交換&

ATF交換(圧送交換ではありません)を行っています。

 

 

 

 

 

 

排出のATF。

真っ黒に汚れています。

 

 

 

 

 

ATのコネクトスリーブは、現時点では漏れてはいませんが、

非常に漏れやすい部品でもあり、

交換をするには、ATオイルパンを取り外さないといけませんので、

今回のタイミングで交換をしておきます。

 

 

 

 

 

 

カプラーを抜いてロックを解除。

 

 

 

 

 

 

新旧比較です。

 

 

 

 

 

 

バルブボディを綺麗に掃除。

 

 

 

 

 

 

ATオイルパンの新旧です。

 

 

 

 

 

トルコン太郎を車両に接続して、

まずは抜けた分の、6リットルのATFを充填します。

 

 

 

 

 

エンジンを始動して、クリーニング(人工透析)します。

 

 

 

 

 

圧送交換を開始。

 

 

 

 

 

 

 

圧送交換 → クリーニングモード → 圧送交換 を繰り返します。

 

 

殆ど新品ATFと遜色ないレベルまで綺麗になった所で、

油量調整の為にATFを冷やします。

 

 

 

 

 

診断機を接続して、油温が下がった所で添加剤を充填。

続いて、オーバーフローするまでATFを充填していきます。

 

 

 

 

 

 

こんなに綺麗になりました。

 

 

 

 

 

ATF交換に使用した添加剤は「SOD-1プラス」です。

 

興味がある方はリンクを貼っておきましたので見てみて下さい。

研究結果なども見る事が出来ます。

 

 

 

 

 

ATF関連の学習値等、合計3項目に渡ってリセットを行っていきます。

 

合計3日に渡って試運転を行い、様々な状況でのテストをしてみましたが、不快なシフトショックは綺麗に消えてくれました。

 

以後様子を見て行きます!

 

 

 

 

 

今回は、エンジンオイルの交換はタイミング的に見送りでしたが、

フィラーキャップから覗き見える状況はそれなりに汚れていましたので、

 

 

 

 

 

エンジンオイルにもSDO-1プラスを添加しておきました。

 

エンジン始動後に出ていたカラカラ音(油圧タペットからの異音)も、

これで解消してくれると思います。
 

 

 

上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、


 ・WAKO'S クーラントブースター添加

 ・ブレーキフルード交換

 ・油圧タペット解消(SOD-1プラス添加)

 ・ATオイルパンASSY交換

 ・ATF交換

 ・ATコネクトスリーブ交換

 ・SOD-1プラス添加

 ・診断機接続/AT関連データ3箇所リセット


以上となります。


交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。


今回の車検ご請求額は ¥ 218,000- です。 
   (内、諸費用は 97,150円です)

 

ありがとうございました<(_ _)>

 
 <参考データ:車両走行距離  92,100km>

 

 

 

 

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