メルセデスベンツのAT不良です。
実は、昨年末の作業ではありますが(^^;
会う度に、載せてくれ!載せてくれ!!と言われるので(笑)
スピードセンサー(Y3/8n1・Y3/8n2)のエラーだけでしたら打ち換えも視野に入れていましたが、ソレノイドのエラーも出ています。
ソレノイドが故障している事ももちろんありますが、
多くはエレクトリックプレート(基盤)にトラブルを抱えている事が多いです。
試行錯誤しましたが、今回はバルブボディのリビルトを組む事に。
エンジンをかけてシフトをDレンジに入れると、
「ドンッッ!!!」と、もの凄い衝撃(^^;
走り出してもエマージェンシー状態の為、
3速固定になったままです。
抜いたATFは真っ黒です。
バルブボディのリビルトです。
バルブボディ、電子制御基板ユニット(エレクトリックプレート/VGS)、各ソレノイドなど、全て変わります。
バルブボディを取り付けます。
ATFストレーナーも新品に交換です。
鉄粉吸着用磁石には、大量の鉄粉が。
オイルパンも綺麗に掃除。
バルブボディとATオイルパンの取付にはアルミボルトが使われています。
異種金属接触による電食を防ぐ為ですが、
強度などの観点からも、交換が必須となります。
再利用不可部品にも指定されています。
オーバーフロープラグも交換。
ATF圧送交換後、SOD-1プラスを添加。
トランスポートセーフティーを解除し、
コントロールユニットEGSを作動開始させます。
シフトポジションを認識させ、
あとは最終学習を残すのみ。
インフォメーション立ちまくりのショートテストでしたが、
全て綺麗にOKとなりました。
最後に念押しの油量点検を実施して完成です。
現在装着のメインバッテリーは何と2011年の物!!
電気を絞り出す気力すら残っていません。
たまたま、殆ど使っていないHELLAの大容量バッテリーが中古でありましたので、そちらを満充電して装着しておきました。
他にも、各所点検やエンジンオイル交換など行って、
全ての作業が終了です。
今回のAT故障では、
上記内容も含め以下の作業を行っております。
・ATコントロールユニットASSY交換
・ATFストレーナー交換
・ATオイルパンガスケット交換
・バルブボディ固定用アルミボルト交換
・ATオイルパン固定用アルミボルト交換
・ATFオーバーフロープラグ交換
・ATF圧送交換
・エンジンオイル交換/9リットル
・冷却水充填/メルセデス純正
・メインバッテリー(中古)交換
・スターターバッテリー充電
・コンピュータ診断機接続チェック他
・走行中ゴトゴト音発生源探求
(→フロント右ロアアームボールジョイント)
今回の修理ご請求額は、 ¥ 296,000- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 121,800km>
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
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★愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました