BMW F31のATF圧送交換です。
BMWは基本的に圧送交換が出来ない構造ですが、
フリークでは専用の道具を作成し、
ATF圧送交換を可能にしています。
圧送交換は、エンジンを掛けながら行うATF交換で、
交換率が非常に高い上、トラブル発生率が非常に低く、
本当にいいとこ取りの交換方法ではありますが、
残念ながら施工出来る車種が少ないという事実があります。
弊社では様々な車種に対して、
このATF圧送交換を可能にする為のアタッチメントを開発・作成・販売しております。
商品ラインナップはこちら → フリークネット
広島県からお越し頂きました。
ATFを排出します。
現在の走行距離は73,000km程度ですが、
排出されたATFはこんなに真っ黒です!
ATオイルパンを取り外し。
取り外したATオイルパンです。
磁石にはたくさんの鉄粉が不着しています。
フィルター部分も真っ黒です。
新しいATオイルパンです。
BMWのオイルパンは樹脂製となっていますので、
熱や締め付けにより一部が湾曲する事が多く、
再使用するとATFが漏れ出す事が多いです。
余程の事が無い限りは新品に交換して下さい。
※ちなみに、ガスケットだけを新品にしても、漏れます!
バルブボディの下部をクリーナーにて洗浄。
ATオイルパンにはストレーナーへのフルード導入ノズルが付いていて、その先端にはOリングが装着されています。
軽くATFを塗布してから装着します。
トルコン太郎を接続。
事前に4.5リットルのATFを充填してからエンジン始動。
ATF圧送交換を開始します!
新しいATFと同じレベルまで綺麗になった所で圧送交換を終了。
ATF油温を管理していますので、そのまま油量調整を行います。
オーバーフローさせて油量調整。
こんなに綺麗になりました。
BMWのF系ATFは、純正が1リットル15,600円もします!
(しかも税抜き)
20リットル程使用する圧送交換では、ATFの価格だけで、
税込みにすると34万円程となってきます。
今回使用したATFは、純正ATFとの適合が取れているものを使用していますが、色は赤色に着色されています。
もしSFWが残っているお車の場合は、お客様としっかり打ち合わせをし、色味変化を希望されない場合は、純正もしくは純正同等色のATFをお勧めしております。
※2019年6月現時点で、純正同等色の社外ATFは見つけていますが・・・それでも1リットル6,000円程します。
最後に、
診断機を接続したついでにフォルトチェック。
何の問題も無かったので、これで全ての作業が終了です。
ちょっとお知らせを挟ませて頂きます(^^;
フリークでは、現在このBMW-F系の圧送交換SSTを製作中です。
完成すれば、わざわざ当社までお越し頂かなくても、
お住まいの地域にて圧送交換が出来る様になります。
ただ、フィッティング精度を完璧に出す事の難しさや適合車種の複雑さ、Oリングの材質をどちらに寄せるかなどで多少時間が掛かっております。
(Oリングに関しては純正を使えば簡単ですが、このOリング、1個が何と1,771円もします!!それが2個必要ですので・・・)
交換の要領書は既に出来上がっておりますので、
SSTを購入される方がすぐに使える様準備は整っております。
同時に、
メルセデスベンツ用の圧送交換用SSTも製作中ですが、こちらはセットで近く完成します。
W204、211、212、214、221に、幅広く対応するSSTのセットです。
当社では既に自作して何度も使用しているSSTですが、
SST自体の強度に問題がありますので、その辺りは硬質金属を使用して製作しております。
完成したら、ブログやホームページにてお知らせ致します。
今回のATF圧送交換では、
上記内容も含め以下の作業を行っております。
・ATF圧送交換
・ATオイルパンASSY交換
今回の修理ご請求額は、 ¥ 108,000- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 73,000km>
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★愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました