車検整備-スマート フォーツークーペ(451)オイル漏れやベルト交換など色々  | フリークのブログ

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自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>


車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)


◆◆お願い◆◆


本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>


◆◆◆◆◆◆◆


それでは説明に移らせて頂きます。

 

 

 

 

リフトに上げて点検をします。

 

下回りにオイル漏れがあります。

 

 

 

 

 

ミッションのサイドシールからの漏れ。

右側から漏れていますが、左側も一緒に交換します。

 

 

 

 

 

 

オイルパンガスケットからも。

斜めに角度が付いた状態でのエンジン設置ですので、

真下側のガスケット部分からは数滴垂れて来ています。

 

 

 

 

 

リヤフレームをフリーにします。

スタビライザーアーム左右を外してからショック下を外し、

ハブボルトを外すとフリーになり、ドライブシャフトを抜く事が出来ます。

 

スマートは450もそうでしたが、かなり強めにスタビが効いているので、

先に外さないと下に向いて弾きますので危険です。

 

 

 

 

 

漏れの原因になっているサイドシールを取り外します。

 

 

 

 

 

ギアオイルも汚れているので排出。

 

 

 

 

均等に打ち込める工具を使って、新しいシールを打ち込みます。

 

 

 

 

 

 

正規の位置まで打ち込んで完成。

 

 

 

 

 

ハブ側に差し込むシャフトスプラインには、

焼き付き・錆び付きを防ぐ為スレッドコンパウンドを塗布しておきます。

 

 

 

 

 

左側は漏れてはいませんが、

右側と同じ期間使用され続けていますので交換します。

 

 

 

 

 

違いがあまり分かりませんが(^^;

こちらは新しいシールを装着した写真です。

ドライブシャフトとの当たり面にはシリコーングリースを塗布。

 

 

 

 

ドライブシャフトも綺麗にして組み付け。

ミッションオイルは、WAKO'Sの100%化学合成オイル、

RG7590LSDを充填。

 

 

 

 

続いてはエンジンオイルパンからの漏れに着手。

その前に、もしクランクリヤシールも漏れていたらいけないので、

サービスホールから内部を確認。

 

大丈夫そうです。

 

 

 

 

 

エアコンコンプレッサーベルトを切り、

コンプレッサーの下側固定ボルトを外して、

オイルパンとの結合を溶きます。

 

センターマウントを外したりホースブラケットを外すなどで、

エンジンオイルパンが取り外せます。

 

 

 

 

 

オイルパン側、エンジン側、両方に残ったガスケットの残骸を綺麗に剥離して掃除。

 

 

 

 

 

脱脂をして液状ガスケットを塗布。

 

 

 

 

 

組み付けてしばらく放置し、しっかりと硬化させて完成。

 

 

 

 

 

フロントブレーキディスクパッドは残量が少なくなっています。

もうすぐセンサープレートが接触しそうなので交換します。

 

 

 

 

新品組み付け。

キャリパースライドピンも綺麗に掃除をして、

シリコーングリースを塗布しております。

 

 

 

 

 

ブレーキフルードはかなり汚れています。

スマートのブレーキフルードは交換がしにくい為か、

こんな状態になっているフルードをよく見ます。

 

 

 

 

 

しっかりと全量交換。

新品のブレーキフルードは透明です。

 

 

 

 

スマート451のベルト交換は少し変わっています。

まず、すでに切り取ったエアコンコンプレッサーベルトは、

最近多く見られるストレッチベルトですので、

組み付けるためには専用工具が必要です。

 

オルタネータベルトは全て下からアクセス。

オルタ前側を緩め、後ろ側ダンパー固定ボルトを緩め、

腰を折る様な感じでダンパー圧が掛からない様にしてあげると、

オルタが少し下がって来てベルトが外せます。

 

外せると言っても結構きついので、

外す際は切った方が早いです。

 

 

 

 

 

狭い空間の為、小型のモンキーレンチを使うか、

もしくは、こんな便利な物もありますので、

 

 

 

 

ラチェット頭に取り付けてこの様に使うと作業性が上がります。

 

 

 

 

 

スパークプラグも交換します。

 

 

 

 

エンジンオイルは既に排出済み。

オイルエレメントを交換します。

 

 

 

 

 

充填するエンジンオイルに、SOD-1プラスを添加。

 

 

 

 

 

エンジン始動&走行テストをして、

オイル漏れが停まっている事を確認。

バッチリです!

 

 

 

 

診断機を繋いで各ユニットを確認。

全て問題無し!

優秀です。

 

 

 

 

 

スパナマークは2つ重なった方が点滅していました。

点検の交換時期を大幅に超えていますのでリセットをし、

 

 

 

 

 

クラッチのミートポイントを学習します。

 

 

 

 

 

 

最後に、フロントワイパーブレード左右セットを交換し、

全ての作業完了です!

 

 

 

 

 

上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、


 ・エンジンオイル交換

 ・SOD-1添加
 ・オイルドレンパッキン交換
 ・オイルエレメント交換
 ・ブレーキフルード(DOT4)交換

 ・WAKO'Sクーラントブースター添加

 ・スパークプラグ交換

 ・フロントワイパーブレードセット(エアロツイン)交換

 ・オルタネータベルト交換

 ・エアコンコンプレッサーベルト交換

 ・フロントブレーキディスクパッド交換

 ・エンジンオイルパンガスケット交換

 ・ミッションサイドシール左右交換

 ・ミッションオイル交換


以上となります。


交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。


今回の車検ご請求額は ¥ 218,200- です。 
   (内、諸費用は 76,930円です)

 

ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  31,650km>


■作業メカニック - 野間雄司
■写真撮影 - 野間雄司
■文 - 野間雄司

 

 

※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。

 

 

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