世捨猫のマンドク生活

~ Cat's my Life ~ 未だ見ぬ何かをもとめて・・・

御浜岬 FILE:4 駿河湾深海生物館

2018-08-09 21:00:00 | 史跡・観光・他
戸田造船郷土資料博物館より、渡り廊下を通って駿河湾深海生物館へ進む。

青く塗られた廊下には、いくつかの説明板が掛けられている。
天井には、2m88cmのサケガシラの標本も吊り下げられてあった。
深海の説明板 日本一深い駿河湾の説明板 ヘダビス(駿河湾深海生物館)の案内板
廊下にあった説明板は、深海や深海魚についての書かれた物た、駿河湾についての説明、
駿河湾深海生物館の案内から、他にも深海トロール漁について記された物などもあった。
ちなみに、この案内板に書かれているヘダビスとは、駿河湾深海生物館の愛称のようだ。

入口を入ると、まず出迎えてくれたのは、この館の名誉館長を務められている
ココリコ田中直樹さんの等身大パネル。また入口を入ってすぐ右側のエリアには
田中名誉館長コーナーが設けられ、田中さんと戸田のつながりも記されていた。
駿河湾深海生物館 入口 駿河湾深海生物館 田中名誉館長コーナー
このコーナーには、メンダコならぬ、オメンダコなるオリジナル深海生物のイラストに、
田中さんのお気に入りという、ツラナガコビトザメの標本が。また館内に展示されている
標本にはそれぞれ『レア度』が記載されており、ツラナガコビトザメは、レア度4となる。

こちらが館内の全容。規模は、さほど大きくないが、展示されている標本の数は150体を超える。
駿河湾深海生物館 アカザエビの標本
田中名誉館長スペシャルコーナーを抜けて最初にあるのは、戸田でおいしい深海魚コーナー
ここには、アカザエビや、トウジンといった、食べて美味しい深海生物が展示されているが
島の展示物は、上蓋に結露した水滴が付着していて見にくいので、もう少し改善が必要かな。

壁側の展示を見ながら奥へ進むと、次は、駿河湾深海美魚図鑑コーナー。その中でも
奥の壁に突き当たる手前のエリアには、発光生物寄生生物がピックアップされていた。
イチモンジヒゲの発光器 チゴダラの発光器
お腹をこちらへ向けて展示されているのは発光器をもつ深海魚、イチモンジヒゲと、チゴダラ
光る魚と聞くと珍しそうにも思えるが、どちらも練り物の原料にされており、レア度も1と低い。

逆に、レア度4と高いのが、ミツクリエナガチョウチンアンコウ。光る魚としても
もちろんだが、この魚の場合は、オスがメスに寄生して一体化する寄生魚でもある。
ミツクリエナガチョウチンアンコウの標本 雌に寄生したアンコウの雄の標本
巨大なメスの個体に対し、オスの個体の大きさは最大でも数cm程度で
メスに噛み付いたオスは、そのまま同化して、メスの体の一部となる。

そして寄生生物といえば、魚の口の中に寄生する、ウオノエ
深海ブームで一躍有名になった、グソクムシに近い見た目だ。
ウオノエの標本 ウオノエに寄生されたトリカジカの標本 ウオノエに寄生されたヘリダラの標本
実際に、ウオノエに寄生されたトリカジカ(レア度4)と、ヘリダラ(レア度2)。
エラから口内へ侵入し、舌に取り付いて体液を吸い、壊死させた舌に成り代わる。

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