保険会社が牛耳る
アメリカの医療制度では
主治医・担当医のことを
Primary Care Provider (PCP)と呼ぶ。
ほとんどの保険会社では
このPCPにまず診察してもらって
その後専門医に診てもらう場合は
PCPの紹介状が必要となる。
この間まで持っていた保険は
ちょっとだけいい保険だったので
PCPをバイパスして
専門医に直接行けたのだけど
今の安物保険はそうはいかない。
PCPには
医師(MD,DO)
Physician's assistant (PA)
Nurse Practitioner (NP)
という人たちがいて
いわゆるドクターはMDとDOなのだけど
PAもNPも同じように診察できる。
大失敗したオバマケアと呼ばれる医療制度では
学費の安いPAやNPに診てもらうと
診察料も安くなるようにしようと提案して却下された。(確か・・)
ちなみに私のPCPはPAなのだ。
ドクターでなくても
ちゃんと医療知識があって経験があれば
PAでもNPでも構わないと私は思っている。
先日の私とPCPの診断のギャップに
一度はズッコケてみたものの
↓
詳しくは
コチラ体調がいつもと違うことは
やっぱり自分だから分かる。
そして2日後に出た
血液検査の結果を
オンラインで見て確信した。
赤血球数
ヘモグロビン
ヘマトクリット
の数値がすべて低い。
貧血だ。
子供の時に
学校の朝礼で倒れる子が
いたけれど
そんなことは
私には無縁だった。
貧血気味の友人が
町で献血をしようと言い出して
結局めちゃくちゃ健康な私だけ
献血するハメになったこともある。
貧血になったのは
長い人生初めての経験。
そこでまず考えるのは
何が原因で低血圧、脱水症状で貧血なのか。
考えられるのはどこかで出血していること
・・・くらいしか思いつかない。
検査結果を見た後
クリニックに電話して
これはやはり出血してると思うんですけど?
胃カメラ飲んだりした方がよくないですかね?
ちょっとやんわり言ってみた。
担当医とは直接話ができなくて
電話口で看護師が仲介する伝達ゲームだ。
電話口で看護師も共感してくれる。
PCPに伝えてもらって数日後
同じ看護師から電話で
貧血は大したことないから
鉄分サプリを飲んで
1ヵ月後に血液検査に来てください。
とのことです。
看護師には診察する権利はない。
伝達係なのだ。
彼女に当たってもしょうがない。
貧血になった原因を知りたいのだけど・・
とりあえずしばらくサプリを飲んでみることにした。
1週間ほどサプリを飲んで
おとなしくしていたけれど
やっぱり気になるから
先日のブログでコメントしてくれた人達に
根掘り葉掘り聞いてみて
ありとあらゆる潰瘍の経験豊富な父にも聞いてみて
ある程度確信した後
もう一度電話して
胃カメラ検査をしたいので
紹介状をください。
と言った。
明けても暮れても返事がない。
クリニックはすぐそこだから
何度も足を運んだ。
看護師は丁寧に対応してくれるけれど
PCPから何の連絡もなく
さらに1週間。
その間、別のPCPに乗り換える手続きをしながら
最悪の場合は日本で検査する覚悟もしていた。
すると・・
気絶してからちょうど1ヶ月経った火曜日に
突然電話があって
紹介状出しておきました、と。
本来なら紹介先から電話があって
いつ予約とりましょうか、なのだが
急いでこちらから電話をして
一番早い予約を取ってください
たまたま指定の消化器系クリニックで
友人が看護師として働いていて
一番腕のいい医師を紹介してもらい
火曜日に電話して金曜日の予約が取れた。
これは奇跡というか運命というか。
多分キャンセルが出たのだろう。
金曜日、つまり今日
胃カメラ検査をしてきた。
結果・・
胃潰瘍
1ヶ月前の診察で聞いたよね?
絶対に違うって言ったよね?
その誤診が原因で
胃がんに発展して
死んだりしたら
どう責任とるつもり?
この怒りをぶつけるのは
PCPなのか
崩壊した医療制度なのか・・
そして専門医から出された処方箋、
1日2回朝食前と夕食前に1錠ずつ。
すると薬剤師が申し訳なさそうに
保険の規定でこの薬剤は
1日1錠までしか
出せないんです・・
保険会社と交渉するのは
PCPしかできないんです・・・
o(_ _*)o
この崩壊医療制度との闘いは
まだまだ続きそうだ。
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