【紹介文】
二匹のアマガエルがたどり着いた夢の楽園は悲劇的な末路を迎えたはずだったが、悪夢の翌朝、二匹はなぜか再び平和な地にいた。今度の世界では、ウシガエルの国で「新しい病気」が流行っていたが、楽園のカエルたちは根拠なき楽観視を続ける。しかし、やがて楽園でも病気が広がり始め……。国難を前に迷走する政府やメディアの愚かさを浮き彫りにし、三通りの結末を提示する、警告と希望の書。
【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
ドラマ性 ☆☆☆★★
独創性 ☆☆☆☆★
読み易さ ☆☆☆☆☆
【西京極の読後感想】
前作『カエルの楽園』のテーマは改憲論でしたが、続編である本作はコロナ禍で右往左往する日本と、その混乱に付け込もうとする某国に対する明確過ぎる警告です。保守色の強い作家性にはやや辟易しつつも、某国の現在の動きを考えると本作のウシガエル同様危険な存在である事は認めざるを得ません。その意味でまさに笑うに笑えない寓話です。本作には結末が3つ用意されていますが、日本の現政権がバッドエンディングを選択しない事を心より願ってやみません。
二匹のアマガエルがたどり着いた夢の楽園は悲劇的な末路を迎えたはずだったが、悪夢の翌朝、二匹はなぜか再び平和な地にいた。今度の世界では、ウシガエルの国で「新しい病気」が流行っていたが、楽園のカエルたちは根拠なき楽観視を続ける。しかし、やがて楽園でも病気が広がり始め……。国難を前に迷走する政府やメディアの愚かさを浮き彫りにし、三通りの結末を提示する、警告と希望の書。
【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
ドラマ性 ☆☆☆★★
独創性 ☆☆☆☆★
読み易さ ☆☆☆☆☆
【西京極の読後感想】
前作『カエルの楽園』のテーマは改憲論でしたが、続編である本作はコロナ禍で右往左往する日本と、その混乱に付け込もうとする某国に対する明確過ぎる警告です。保守色の強い作家性にはやや辟易しつつも、某国の現在の動きを考えると本作のウシガエル同様危険な存在である事は認めざるを得ません。その意味でまさに笑うに笑えない寓話です。本作には結末が3つ用意されていますが、日本の現政権がバッドエンディングを選択しない事を心より願ってやみません。