朝から通院だった日の帰り、
上野の西洋美術館にまもなく開期終了となるルーベンス展を観に行ってきました。
(17:30閉館なので、16:04上尾発16:40上野駅着で滑り込みセーフです。
そして、その後はいつもの焼き鳥屋へ。
ネロが倒れたのはベルギーはアントワープのノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)の祭壇画の前でしたが、
私が九月に倒れたのはこの焼き鳥屋でした。(LIPAとリバプール大聖堂と夏の終わり))
(写真左)
《聖アンデレの殉教》
国内過去最大規模となるルーベンスの展覧会「ルーベンス展―バロックの誕生」の目玉作品のひとつ(初来日作品)。
(写真右)
平成最期となる今年の日々、2日前の同じような時間帯に天皇皇后両陛下もご覧になられたよう。
( ↓ )こちらのサイトがかなり詳しい。
その大きさゆえ実物を国立西洋美術館に持ってくることができなかったという
アントワープ聖母大聖堂のルーベンスの祭壇画3点
《キリスト昇架》《キリスト降架》《聖母被昇天》は
入場後の展示室前ロビー4Kカメラで撮影したという映像が上映されていた。
( ↓ )ネロとパトラッシュが最期に見た《キリスト昇架》《キリスト降架》(のポストカード)。
(「ヘンリー王子結婚の日に寄せて ~ウェストミンスター寺院」でもフランダースの犬のことを採り上げていました。
バンケティング・ハウスには行けませんでしたが...。)
フランダースの犬【最終回】後悔するハンスとコゼツの旦那
『 フランダースの犬』のネロが命尽きた教会と亡くなる前に見た絵
大英博物館の展示もそうでしたが、
( エジプトステーション的大英博物館 ~ ミイラの祝福 )
今回もおよそ400年前の作品だというのに、なぜにこんなにも色彩が鮮やかで“濃い”のか。
(“濃い”ってのは周りで観ていた人たちが洩らしていた感想でもあります、同感。)
ルーベンスの描く裸体は「ミルクと血でできている」と言われ、
バロックを代表する劇的な誇張表現で豊穣な肉体を描いた。
(バロックかゴシックか(I Don't Know))
《法悦のマグダラのマリア》もそうですが、この《ローマの慈愛(キモンとペロ)》が驚きだった。
”現実の女体の裸体は許されないが、神話に登場する女性の裸体ならオーケーというのが、何世紀にもわたるヨーロッパ美術界の暗黙の約束事であった”とか、
”老父を訪れて授乳し,その孝行によって父の命を救った娘(pero)の物語である”とかいうが、
慈愛なのか倒錯なのか。
( ↓ ) 叩きつけるようなピアノとスパニッシュ・ギターとの絡みがベルギー風なのだろか。
Our code of living, meant little to others,
(ぼくらの生き方のコードは、他の人たちにとってはあんまり意味がないみたいだけどね。)
Elton John - Just Like Belgium (1981) With Lyrics!