安心して次亜塩素酸水をお使いいただくために | K’s 伝記~理美容人の為の情報発信ブログ~

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髪の乱れは、心の乱れ。

一人でも多くの人が、自分の髪に対して関心を高めて貰えるような記事を書きたいと思います。

次亜塩素酸水に関する報道で多くの方にご心配をおかけしております。

今回のNITEの発表は調べれば調べるほど深いですね。

 

販売している私が知らなかったこともたくさんありました。

一つずつまとめてみたいと思います。

 

1 次亜塩素酸水には種類がある

次亜塩素酸水と呼ばれる商品には、

ものすごくたくさんの種類があることが分かりました。

 

まずは大きく分けると製造方法により2つに分かれます。

 

① 電気分解方式

② 攪拌(かくはん)方式

 

厚生労働省が「次亜塩素酸水」と定義するものは、①電気分解方式で作られたものであり、今回のNITEの発表はこの①電気分解方式で作られた次亜塩素酸水のことです。

 

しかし、やっかいなのは電気分解方式にも様々な種類があり、同じ電気分解方式で作られた次亜塩素酸水でも、全然性格が異なるということです。

 

電気分解方式の次亜塩素酸水 A  有効塩素濃度  400ppm

電気分解方式の次亜塩素酸水 B  有効塩素濃度  20~25ppm

電気分解方式の次亜塩素酸水 C  有効塩素濃度  50ppm

 

そして各社から一斉に見解が発表されています。

 

「我が社の次亜塩素酸水は安心・安全です。」

 

と。

 

その内容を確認すると自社独自の特許技術に基づいた製法で作っているので他社の次亜塩素酸水とは違う!という主張が書かれています。

 

商品を比較する際にポイントとなる要素は

 

1 PH(ペーハー)  微酸性・弱酸性・強酸性などがある。

2 有効塩素濃度  これも厄介。同じ数値でも効果が違うこともあるようです。

3 使用期限     開封後早いものは1日。長いと2年!?

4 希釈倍率     原液~20倍!?

5 価格        無料配布~数千円

6 保管方法     直射日光を避ける。遮光性ボトルを推奨。

 

もうこれは・・・

一言で「次亜塩素酸水」とまとめて話すレベルではないと思いました。

 

私はかなりの数の次亜塩素酸水のメーカーさんのHPや資料を調べましたが、自社独自で検証実験を外部に委託し、安心・安全のエビデンスを明確にしているところがほとんどでした。

 

次亜塩素酸水の新型コロナウイルスへの不活性化が認められたとの報告も出てきましたね。








 

2 使用方法を遵守しましょう!!

安心安全で除菌効果もある次亜塩素酸水ですが、

なぜNITEは、次亜塩素酸水に関するあのような発表をしたのでしょう。

 

その理由を考えてみました。

 

1で述べたように「次亜塩素酸水」には様々な商品が存在し、

それぞれの使用方法があります。

 

この使用方法を守らないと安心安全、除菌効果は発揮されません。

ここにまず問題があります。

 

特に使用期限や保管方法が性能に大きな影響を与えそうです。

 

次亜塩素酸水は基本的に大変不安定です。

そこが高い除菌力の秘密なのですが、反面弱点でもあります。

不純物や紫外線に反応し分解されると、になってしまいます。

 

つまり保管方法によっては効果があると思い使っていた次亜塩素酸水が、

ただの水だった・・・ということにもなりかねません。

 

また、商品によって推奨希釈倍率が大きく異なります。

原液から20倍までありました。

 

ちゃんと説明書を読まないで20倍希釈のものを原液で使用したら・・・

人体への影響がないわけないですよね(ーー;)

 

このように商品ごとに正しい使い方をしなければ、

メーカーの示す効果は得られません。

 

しかし、消費者はここまでの知識や危機感がありません。

 

平気で透明なペットボトルに入れて窓際に放置したり、

ふたを開けっぱなしで放置したり、

使用期限を忘れて使用し続けたりしてしまいます。

 

そしていざ使用すると・・・

 

こういう事態が多発しているため注意喚起するためにNITEは、

調査の中間発表をしたのではないでしょうか。

 

 

 

3 薬機法による表記の制限

次亜塩素酸水はずっと前から販売されていました。しかし、コロナで消毒液が不足したことで注目され、この数ヶ月で市場参入業者が増えました。

 

今まで書いたように、大変複雑な次亜塩素酸水の特性を理解せずに販売する業者が続々と出てきました。

 

一番多く見かけるのが、薬機法違反の広告宣伝です。

 

次亜塩素酸水は、食品添加物として認可を取っていますが、

消毒液ではありません。

 

ですから消毒や殺菌といった言葉は使用できません。

「除菌」は使えます。

 

コロナウイルスを完全消毒!!

当店では次亜塩素酸水で完全殺菌しています!!

 

という表記をあちこちで目にします。

この表記がまずいです。

 

私自身も細心の注意を払っていても、つい「消毒」や「殺菌」などの言葉を使ってしまうことがあります。話すだけなら残りませんが、チラシやPOPなどに書いてしまうと薬機法違反となります。

 

このような事例が全国各地でものすごく多発しています。

そもそも薬機法違反なんて消費者も販売者も知らない方ばかり。

 

一度や二度説明を聞いたくらいじゃ分からないでしょう。

分からない人が分からない人に売るからこのように混乱が生まれたのです。

 

 

4 まとめ

NITEの発表は中間報告でした。

今後また新たな報告が発表されるでしょう。

 

しかし、ここで書いたようにメーカー各社は、

 

「弊社の次亜塩素酸水は大丈夫です!!」

 

と主張すると思います。

 

そして実際、大丈夫でしょう。

そういった商品は、安心安全で除菌効果も高いはずです。

 

「次亜塩素酸水」は、使用法を間違えなければ安心安全で除菌効果の高い未来の消毒液候補であることは間違いありません。

 

問題は何か?

その商品を販売する側に責任があると思いました。

 

次亜塩素酸水を販売する業者は、徹底的に自社の取り扱い商品を勉強して、

使用する方に誤解のないように正確に使用法を理解して頂く責任があります。

 

 

私も今回の報道を受け、弊社の取り組みの甘さを猛省致しました。

 

勉強したつもり。

分かったつもり。

言ったつもり。

説明したつもり。

 

 

甘かったです。

 

 

メーカーさんの想いを届けるために、私たち販売業者は消費者の皆様に情報を正確にお届けする責任があります。

 

 

本日より弊社の取り扱い商品に関しては、新規のお客様もリピートのお客様にも毎回必ず使用説明書を添付いたします。

 

内容としては、製造日、開封日、有効期限、PH、有効塩素濃度、推奨希釈倍率を明記させて頂きます。また、より消費者の方が分かりやすいように保管方法などの確認も行います。

 

購入した商品の有効塩素濃度を測定したい方向けの簡易的な塩素濃度測定紙をご用意して、ご希望のお客様には提供させて頂きます。

※現在、無償で提供できるかメーカーに交渉中です。

 

 

弊社が主に販売している商品は、攪拌(かくはん)方式で製造されており、正式名称は、「弱酸性次亜塩素酸精製水」となります。

 

攪拌方式で作られた次亜塩素酸精製水は安全性を疑問視する方もいますが、やはり商品によって違います。弊社取り扱い「プリュテック」に関しては、除菌効果、安全性実験の検証データもご用意しており、過去10数年に渡る医療現場や老人ホーム、公共施設や理美容院などでの使用実績があります。

 

これからも正しい使用法を遵守しながら安心安全に使用して頂けるように、販売を継続していきます。

 

 

 

 

商品名      弱酸性次亜塩素酸精製水 プリュテック

PH         6.5~6.8

有効塩素濃度  400ppm

有効期限     未開封1年・開封後半年・希釈後2ヶ月程度

希釈倍率     2倍(200ppm) キッチン、調理器具の除菌

           4倍(100ppm) 手指、一般清掃

           8倍(50ppm)  空間噴霧時

 

一部資料を添付します。

(なぜか横になってしまいます。見づらくて申し訳ございません。)

 

質問やご意見は、担当または黒崎までご連絡ください。

 

黒崎

email  :  hk@bombom.co.jp

 

 

資料1  診療室落下細菌検査

 

資料2  ドライ噴霧システムの霧の吸入に関する安全指標

資料3   動物安全性試験