悪友が食べる朝食乾燥マンゴー工場の新たなる飛躍

2019年09月18日

バイテク研究所も様変わり

しばらくぶりの渡航で、現地の様子もだいぶ変わっていました。

アロアシャ学園の屋台骨を支えている種苗販売の根幹となるのがバイテク研究所です。

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校舎の隣にある研究棟の3階にあるのが、農産物の品種改良と苗を増やすバイオテクノロジー研究所です。

モンジュールさんの大学の専門的知識を生かして、バングラデシュにはない国産ジャガイモの種イモの品種改良をバイテク研究で始め、育てた苗を農場に植えて生産したのです。

当時は、ほとんどがネーデルランド(オランダ)からの輸入種イモで、直ぐに農家に売らずに、種イモとして何年も増やして農家に売ったために、病気だらけのジャガイモがバングラで流通していました。

これに目を付けたのがモンジュールさんです。無菌でバングラオリジナルの種イモを生産し、利益でアロアシャ学園を回してきました。

しかし、いつまでもモンジュールさんの独占が続くわけもなく、この技術は一般的なものとなり、天候に左右されたり、夏場の冷蔵保存にコストがかかり過ぎたりで、ついにはジャガイモの生産は止めてしまったようです。

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スタッフもほとんどが入れ代わっていました。モンジュールさんの教え子が中心となって平均年齢も若かったはずですが、今では平均年齢がぐっと上がったような気がします。

上の写真の左から2番目の女性が一番若い研究員で、アロアシャ学園の卒業生です。

学園の教師も含め、農場や他のスタッフが変わるというのは、他の事業所からの引き抜きでない限り、その職員の素行が原因とすることが多いのです。

モンジュールさんは人が良いので、人を見抜けないと言われてきましたが、品行が悪い職員はトラブルを起こして出ていき、結果、顔ぶれが変わってしまいます。

モンジュールさんは、私に電話をかけてくることは、ほとんどないので、バイテク研究所で何があったのか、知りません。しかし、大きく顔ぶれがかわったということは、それだけ、たくさんのトラブルがあったということになります。

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上の写真の一番右の女性ラブリーさん。交通事故で大けがをし、手術で治療費がかさみました。モンジュールさんも労災扱いとして、自分のポケットマネーから治療費を出しています。

また、モンジュールさんの日本留学時代の旧友で山形大学農学部の元助教授がラブリーさんへ支援したいと悪友に現金を渡していました。

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蛍光灯はLEDに変わっていました。以前は、バングラ名物の停電で研究所の中の苗が全部お釈迦になるというのがザラでした。今は太陽光発電パネルとバッテリー、それに大型のディーゼル発電機があるので、そんな心配はなくなりました。

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相変わらず、いろんなものを作っています。イチゴは、まだまだ寡占状態でドル箱商品です。

学者であるモンジュールさんにビジネスをやらせるのは所詮無理な話でした。

今まで、バイテク研究所と農場が大きくなれなかったのは、単なる研究員だけの集合体で、品行方正なマネージャーや営業マンがいなかったのが最大の原因です。

以前から比べると、バイテク研究所に活気がなかったと見てきました。


himajintaro at 07:50│Comments(0)農業 | モンジュールさん

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