湘南学園塾対象説明会 | 中学受験国語研究ブログ

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とある大手塾で4年連続ナンバーワンの評価をいただいておりました。中学受験生、その保護者あるいは教育関係者に役立つ情報を提供します。

上はカフェテリアで販売されているカレーです。インド系か欧風か区別がつけにくいカレーです。帝国ホテルのバイキングで食べたカレーを思い出しました。ものすごくおいしかったです。帝国ホテルのカレー-脂-辛さという感じです。大人としてはもう少し辛い方が良いが、小学生も食べるものなので仕方がないでしょう。

こんなカレーが食べられる学校が悪い学校であるはずがありません、というのは少し言いすぎですが、今回はさる10日に行われた湘南学園塾対象説明会の概要をご紹介します。

 

一、校長のお話し

1、本校は1933年に創立された。当時、鵠沼では人口が著しく増え、学校が必要となった。そんな中、理想の学校をつくるために教師と保護者が結集し、たちあげられたのが本校である。その伝統は今も変わらず、理事会には教師と保護者がともに存在する。

2、建学の精神は

「個性豊かで身体健全」「気品高く、社会の進歩に貢献できる」「明朗有為な実力のある人間の育成」

である。長すぎるというので削ろうとしたが、削るところがなかった。

3、建学の精神を達成するため、生徒の自主性を最大限に尊重している。また、生徒の議論による決定を重視している。

 

例「ダンシング玉入れ」

体育祭で、玉入れをやるかどうかが総務(生徒会)で議論になった。反対派と賛成派に分かれたが、多数決で解決されれば、少数意見が無視され、結果、全員が喜ぶ体育祭ではなくなってしまう。

そこで、体育祭の目的を考えた。それは生徒が笑顔になるためだ。そこで「生徒が笑顔になれる玉入れ」を考えようということになり、「ダンシング玉入れ」という新しい玉入れが考案された。

この議論は全て生徒主体で行われ、先生は横で聞いているだけであった。

 

以上のように、生徒の意見間に対立が起きたら、多数決で少数意見を切り捨てるのではなく、「そもそも何のためにあるのか」などを考えさせ、高次元の統一を図るように指導している。

そして、この「そもそも何であるのか」「そもそもなぜやるのか」などを考えさせることは、受験勉強などんも生きてくるのである。

 

二、生徒と教師の座談会

高1と中1の生徒と講師3人による座談会が行われ、湘南学園の魅力が紹介されました。そこで語られたことは

1、先生は個性派がそろっており、一緒に宇宙では暮らせない。つまり共同生活は無理。しかし、一緒に仕事をする仲間としては最高である。

2、やりたいことがあれば、先生が助けてくれ、実現できる。また、生徒の意見が通る。

 

三、大学入試実績

1、本年度卒業生数は182名

2、GMARCHは2016年度→2019年度から、45名→54名→60名→64名と増加

3、早慶上理は現役生合格者数は13名→18名→20名→19名と増加傾向。

4、国公立、現役+浪人でみると、9+7→13+3→9+2→10+6

5、医学部医学科は、2018年度→2019年度で3名→11名。ただし本年度は現役合格は0名。

6、海外大学進学者も2名いる。

 

四、2020年度入試について

1、2月1日午前 ESD入試(10名募集)、午後 A入試(国・算35名募集)、2月2日午前 B入試(4科、35名募集)、2月3日午前 C入試(4科、30名募集)、6日午前 D入試(2科、20名募集)

2、A入試かB入試を受験したら、C入試、D入試では優遇措置がある。

3、ESD入試とは、90秒以内の動画(「いままで」とこれから、小学校時代に取り組んだことと湘南学園で挑戦したいことにつて)+50分の記述・論述(資料の読み取り、意見記述など。対策を立てられるような問題ではない)で選抜。動画と記述論述は同じ比重で評価。2019年度入試では39名出願、13名合格し、全員が入学した。

4、公立中高一貫校、国公立受験者んために、2月10日15:00まで、授業料等の延納を認める。

5、2018年度→2019年度、出願者は785名→1077名、受験者は558名→875名と増加した。

6、男女比は113名対93名とやや男子が多め。

 

カリキュラムも現在改訂中のとのことで、高2までで全部終わらせる早カリは採用しないとのことで、正直、大学入試に強い学校ではありません。しかし、その反面、管理の部分が少なく生徒の自主性を育てるという意味では、非常に優れている学校だと思います。塾のような学校ではなく、正統派の学校といえるでしょう。

 

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