昨日と今日は、金星とプレアデス星団(すばる)が接近していました。
昨日は天候が悪く、見ることはできませんでしたが、今日は昼間こそ雲が多い天候だったものの、夕方からは良く晴れて、この現象を見ることができました。
透明度も比較的良好で、薄明中からプレアデス星団の星々が見え始め、双眼鏡で見ると、宵の明星の名にふさわしく大変に明るい輝きを放っている金星を飾るネックレスのようでした。

20200404金星とM45接近01

写真は、300mm望遠レンズによる固定撮影です。
直前までちょっとした仕事をしていて赤道儀をセッティングする時間がなかったので、自宅前の道路に三脚を立てて安直に撮影しました。
昨日は金星が、もっと星団の中央部にあってより美しかっただろうと思うのですが、お天気だけは何ともなりません。
とりあえず観て、撮影することができて満足しました。
仕方ないのですが、残念だったのは月が明るかったこと。
空全体が明るくて、プレアデス星団の輝きがいまひとつ冴えませんでした。

南西の空にはオリオン座が傾いて、シリウスが名残の輝きを放っています。
風はやや冷たいものの、防寒具を着けなくても寒くありません。
春が来たのだなと思いながら、美しい夕空の光景を楽しみました。