私の勤務先である岐阜県揖斐川町の西美濃プラネタリウム(藤橋城)では、コロナ感染対策を施したうえで、6月19日より開館しています。

20160505ツツジの城

三密を避けるため、60席のところを29人定員としており、お客様には来館された際に何時の投影をご覧いただくか予約していただいています。
発券の際に体温測定をさせていただき、37.5度以上の熱がある方、体調の悪い方、マスクを着用していない方には入場を遠慮いただいています。
解説者もマスク着用ですので、多少聞きづらい点があるかもしれませんが、ご容赦いただき、ご利用をいただいています。

メガスター星空mini03

開館を待ちかねていた方も多いようで、週末には思ったよりも多くの方にご来館いただいています。
場所は、岐阜県揖斐川町鶴見。
国道417号線を北上、徳山ダムの手前です。
共通入場券で、隣接した藤橋歴史民俗資料館も入場できます。
東海地方在住の方はドライブがてら、ぜひプラネタリウムへお越しください。
休館日は毎週、月曜、火曜日です。
ただし、平日は国道417号線の通行規制がありますので、下記までお問い合わせの上ご来館願います。
藤橋城(西美濃プラネタリウム) ☎0585-52-2611

問題は、プラネタリウムに隣接した西美濃天文台です。
口径60cm反射望遠鏡を備えた天文台は、暗い空と相まって素晴らしい星空を見せてくれますが、こちらはコロナ感染対策を詰めている最中で、まだ開館していません。

20161110天文台

直径6mのドーム内に何人のお客様に入場いただけるのか、観望を待っているスペースをどう確保するのか、何よりも接眼レンズを覗くたびに消毒するのか、そうした対策ができていないのです。

こうした観望会の悩みは全国の公開天文台に共通しており、すでに開館している施設もあるものの、絶対に感染が起こらないかと言えばそうとは言い切れないというのが実情のようです。
屋外での観望会においても同様の悩みがあり、毎年開催されている全国の星まつりなども、今年は中止としたところがほとんどです。
問題なのはコロナ感染への認識が甘いのか、観望会を再開した団体や個人が若干ながら見られるところです。
「感染したら自己責任」などとうそぶいて観望会を行っている団体もあるようですが、とんでもないことです。
少なくとも観望会を計画し主宰する以上は、感染防止への厳密な対策と意識が求められます。
皆さんも観望会を計画・実行する際、また参加する際には、感染対策が万全になされているかどうかを十分に確認してください。
天体観望会でクラスター発生なんて目も当てられません。

星空は逃げたりしません。
来年も夜空には同じ星座が見えています。
今年は自粛を基本にしていただきたいと、私は考えています。
私も、依頼のあった観望会、講演会などは、すべて今のところ中止とさせていただいています。