こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

決戦まであと一週間ぐらいか

2020年03月30日 | 自然災害・事故・感染症
昨日の寒さが残っていて今朝は少し冷えた。電車から見える郊外の家々の屋根にはまだ雪が残っていた。下り電車に乗っている私から見える上り電車、先週は向こうがあまりよく見えなかったが、今朝は見通すことができるようになった。
だが、まだソーシャルディスタンスの1.8メートルは確保できていない。
せめて互いに1メートルは離れていたい。
電車に一緒に乗っているというだけで感染(うつ)ることはないが、感染者の唾が付着しているようなつり革、手すりを触った手で、目や鼻をこすったりしたら感染のリスクは一気に高まる。
まずはそんなことをしないようにする自己管理が大切だが、花粉の飛散の多いこの季節、なかなかつらい。
新型コロナウイルス感染者による情報発信がSNS上で増えてきた。
中でも闘病記はとても役に立つ。初期症状、感染経路については、心当たりがあれば積極的に知らせてほしい。

免疫力がピークにある若者には感染リクスクを全く意に介していない人が少なくないようで、週が明けたらまた繁華街に繰り出す中学高校大学生が増えるに違いない。
ただ、そうやって外で感染って、家にウイルスを持ち帰り同居する大人に感染してしまったら、大変なことになる。
経済的な打撃に加え、もし死者がでたらその人本人の将来にも関わってくる。
また、親しい友人が実はステロイドなどの免疫抑制剤を使っているということもあるし、喘息持ちの人もいるはずだ。
子供や若い人にとって死が遠くにあるのは悪いことではないが、そのことを周りの大人が指導できず、挙句の果てに感染されてしまうというのは問題だ。
とはいえ、家の中でひと月もふた月もゴロゴロされていても、家族全員が滅入ってしまうのは無理もない。
外出禁止ではないのだから、散歩したり走ったりとか体を動かし、家に帰ってきたらうがい手洗いをしっかりすることが大切だろう。

このペースで患者数が増加し続けたら、早晩指数曲線のカーブに乗って、来週の月曜日には首都封鎖(ロックダウン)、外出禁止という措置が取られるだろう。
そうでもしないと首都圏の医療は崩壊する。
そうなる前に、医療機関は爆発的患者急増(オーバーシュート)への体制準備を進めなくてはいけない。
来週からが対新型コロナウイルス感染症との一大決戦となるのではないかと思っている。
医療機関にとってはこの一週間が決戦のために残された最後の猶予期間のような気がする。
被害は最小に

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